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確実に海が見える図書館、6館増えました:詳細レポート版

たくさんの方にお読みいただいている記事"永久保存版!?「確実に海が見える図書館リスト」"は、旅や海や図書館が好きな人のためのデータベースとして活用できるように、と考えて作ったものです。

ここで言う「確実に」は、図書館や自治体、または限りなくオフィシャルに近い信頼できるサイトに「海が見える」と書かれているものと、僕が個人旅行や取材で訪ねて実際に確かめたもの、という意味です。

ただし立地的に「おそらく海が見える可能性が高い図書館」はまだ100館以上残っていて、それらはすでにネットで情報を探し尽くしても確証が得られず、あとは自分で行って確認するしかない状態です。なので旅に出て少しずつ訪ね歩くようにしています。

永久保存版を謳ったデータベースなので、確実に海が見える図書館だと確認できた場合は随時掲載情報を更新していきます。記事のデータ更新した際は、図書館ウォーカーツイッターアカウント↓でもお知らせします。

さて今月に入り、コロナの危機的状況がかなり改善してきました。個人的にもワクチンを2回接種したこともあり、感染対策をきっちりと守った状態ならまた旅に出られるようになったので、さっそく確実に海が見える図書館かどうかのチェック旅に行ってきました。

今回行ってきたのは北海道後志地方の日本海沿岸に位置する自治体の数々。島牧村、寿都町、岩内町、泊村、古平町です。結果を先に言うと、これらの自治体の図書館はなんとすべて海が見えました!せっかくなので写真マシマシにして詳細にご紹介したいと思います。

僕が設定している「海が見える」と「図書館」の条件をもう一度書いておきます。特に「図書館」については、必ずしも一般的な定義の図書館にあたらないことをご理解いただけるとありがたいです。

海が見える・・・"敷地内、または建物のどこかから見える”を含む
図書館・・・無料で利用でき、書架があり所蔵資料を閲覧できる

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島牧村若者総合スポーツセンター図書室

村内を流れる千走川河口右岸に建っているほぼ体育館のような公共施設。その2階に小さな図書室があります。2枚目の写真は、入館する際のちょっとした成り行きで室内からの海の眺めを撮影できることになり、せっかくなので撮らせていただきました。基本的に取材中、館内撮影はしないことにしています。ニセコバス寿都~島牧村のスポーツセンター前バス停下車すぐ。バスはずっと海沿いを走ってとにかく眺めが最高です。

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寿都町総合文化センター図書室

高台に建っている総合文化センターウィズコムの一階に図書室があります。街の中心地からは少し離れていて、海からもけっこう距離があったので海は見えないかなと思いきや。2階の休憩スペース的な場所からほんの少しだけ海が。わかりにくいですが、写真3枚目の住宅の青い屋根の上あたり。ウィズコムはものすごく立派な建物で、個人的には併設の郷土資料館の充実ぶりに狂喜。見に行く価値があります。

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岩内地方文化センター図書室

岩内町はニセコ連峰や海に囲まれた、後志沿岸部でいちばん大きな街。札幌や小樽、神恵内村、寿都町、倶知安町へ行くバスが発着する交通の要所、岩内バスターミナル向かいの公園「マリンパーク」内に建っている地方文化センター2階に小さな図書室があります。室内から直接は見えませんが、海側に面した階段の窓からと、西側裏口から海が見えます。町内散策は近くのお寺「帰厚院」の無料レンタサイクルが便利ですよ。

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泊村公民館図書室

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古平町文化会館図書室

古平町の図書室は文化会館内にあります。グーグルマップではなぜかどう検索しても「古平町役場」(または「古平町教育委員会」)が出てきてしまうのですが、実際の文化会館の所在地は役場よりも少し山手の高台です。奥まっているので正直海は無理かなと思っていたら、駐車場の海側が下り坂になって開けていて、海が少し見えました(写真2枚目)。実はこの文化会館、老朽化のためやがて現在すぐ横に建設中の施設「かなえーる」内に移転します。やがて見られなくなるんですね。というわけで写真を少し多めに載せておきます。

かなえーるはさらに階数が多い建物なので、図書室がこちらに移転しても引き続き「確実に海が見える図書館」になることでしょう。新旧施設2つが並んでみられる時間も残り少ないのかも。ちなみに役場もすばらしくカッコいい建築で(最後の写真)、こちらは役場機能がかなえーるに移転した後、観光交流センターになるようです。

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いるか文庫

後志ではないこちらはオマケです。JR函館駅2階にある「船と鉄道の図書館」を謳った施設がいるか文庫。函館市や船舶、鉄道に関する書籍が所蔵され自由に読めるほか、キャビネットに収納された一部の貴重なアーカイヴ資料も頼めば閲覧できるようです。またグッズなども併設のショップで購入できます。休憩や資料閲覧ができるテーブルと椅子があって、海側の席からは海と駅プラットホームが見えます。函館駅は何度も行ったことがあるのに、ここは知りませんでした。海が見える図書館であると同時に「駅図書館」でもあるんですね。

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終わりに

いかがでしたか。これほど海が見える図書館が集中している地域は珍しいです。今のところ他に「海が見える可能性が高い図書館」が集中しているエリアは、長崎市周辺、瀬戸内海沿岸の尾道から柳井にかけて、紀伊半島南部とかでしょうか。詳しくは一番下に貼ったマイマップ「海が見える図書館(要確認)」でご確認いただければ。ではでは確実に海が見える図書館の情報更新を気長にお待ちください。

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