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からだを使い感触を掴み取る

母に自転車を借り、寒空を思い切り走る
昼間でも人通りのない住宅地を抜け
目的がないまま走る

全身に受ける風がわたしだけのものに感じ
ニットを抜けた冷たさが細胞を刺激する

空っぽのあたまに入ってくる
整えられた庭先や塩カリで白けた道路が
1月を迎えに行くような
もうすぐ年が明けると知らせてくれる

登り坂を立ち漕ぎする
肺の奥に爽快な突き刺さる痛みを感じる
マスク越しで耳に聞こえるほどの呼吸を繰り返す

感性を集める
からだいっぱい使い感触を掴み取る
想像力がない分、体感して得た「感性」

自分ができることをコレクションしていく

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