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わたしの芸術、忘れたくない

先日、タイトルやクリエイター名を出さず
記事にした作品がある


「だって、人間じゃん」
強烈に惹きつける、わたしの芸術

作品を汚したくない気持ちで、作品名を伏せた
それは、作者の意向を無視する無礼に当るからだ


「そういうもんよ」「わたしもだった」

会社の同期が自死し、葬儀を済ませた晩
“刑務所部屋”と呼ばれる、簡素な部屋へ
西くんと帰ってきた

わたしは同期が「負けた」と思った
この気持ちは最初に訃報を聞いた時から変わらない

同期は生前、帰宅できない状況にあり
別の同期と会社まで、深夜、様子を見に行った
「このままじゃマズイ」
翌週、同期は他界した

西くんは、きっとどこかで泣いたかもしれない
わたしは泣かずに一点を見ていた
混在する怒りしかなかった

通夜の日、同期の上司がヤフオクを見ていた時
もっと、もっと、もっと、強く言えば良かった
「コイツが同期を殺したんだ」

でも、なんだか、ただ正しいことをしているような気がした。

https://note.com/mikochan/n/nb96938a6ff30?magazine_key=ma10680b6ecd2

何がきっかけだったか、惰性だったかもしれない
西くんを受け入れ、西くんに受け入れたこと

いつものような会話がないのは
こんなときに不謹慎だと後ろ暗さがあったからで
不条理を埋めたい気持ちは、本当だった

持って行き場のない怒りと辛さ、そして虚無感
作品を通して
いつまでも同期を忘れない自分が居ることに気づく

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#たまごまるさん