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著…松本紘斉『やっぱり梅は効く』

 梅干しを含む梅の実の長い歴史、美味しさ、効用について教えてくれる本。


 平成10年に初版が出た本なので、どうしても内容の古さはあるのですが、梅干し好きには堪りません。

 ●唾液の分泌を良くする

 ●強い殺菌作用がある

 ●クエン酸に美容効果がある

 などなど、嬉しい効用がいっぱい。

 P38〜40には、おそらく世界一古いであろう梅干しの話が出てきてきます。

 なんと数百年もの!

 それは、1576年(天正4年)に中善右衛門さんという方が「梅は一体何年保存がきくのか」という実験のために漬け込んだ梅干し。

 善右衛門さんは「決してこの壺の蓋を開けてはならぬ」という言いつけを遺しました。

 それを子孫は代々厳重に守り続けたのですが、1850年代の子孫がどうしても我慢しきれずに蓋を取って中を見てしまったそう。

 なんとこの時、その梅干しは少し黒くはなっていたものの、ほとんど形も香りも変わりなかったそうです!

 なお、子孫はすぐ蓋をしたのだそう。

 いや〜、わたしもイチ梅干し好きとして、この時の子孫の気持ちは分からぬものではありません。

 色んな昔話にもある通り、「ダメ」と言われればやりたくなるのが人情。

 それに、梅干し好きが「数百年ものの梅干しがある」と知ったら、せめて見たくなるのは当たり前ですよね。

 そういえば、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』にも、120年以上のものとされる梅干しが出てきて、両さんたちが大騒ぎをしましたよね。

 漬けたての梅干しも美味しいですが、わたしもいつか、数百年ものの梅干しを味わってみたいです😋



 〈こういう方におすすめ〉
 梅干しをこよなく愛する方。

 〈読書所要時間の目安〉
 1時間半くらい。

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