著…シークエンスはやとも『霊が教える幸せな生き方』

 芸人をしている著者の心霊体験をもとにした本。

 著者はなんと小学3年生の時に殺人事件を目撃し、殺された人の幽霊に取り憑かれたのを機に、自分には霊感があると自覚したのだそう!

 かなりヘヴィーな体験ですね…。

 また、著者のお父様やお祖母様も霊感があったそうです。

 霊感って遺伝するんですね。

 他人であっても、近くに霊感の強い人が居ると霊感がうつることがあるとも聞きますし、本当に不思議。

 わたしは特に、この本の中で著者が「死に方で死後が決まることはありません」と書いているのを読み、少し救われる思いがしました。

 死後どうなるかを決めるのは「その人がどんな感情で死んでいったか」が大きく関係しているそうです。

 同じ死に方をしたとしても、死に至るまでの感情が皆同じとは限らないので、死に方によって死後が決まることは無いのだそうです。

 ということは、もし他人から見ればどんなに悲しい亡くなり方をした人でも、亡くなる時の本人の感情次第では(たとえば本人も自分が死ぬことに気づかないくらいあっという間に死に至った等)、いわゆる悪霊になってまで死後もずっと辛い思いをすることはない…と解釈して良いでしょうか?

 もしそうならわたしは嬉しいです。

 身近に悲しい死に方をした人たちがいるので…。

 また、わたしはこの本の中で他にも興味を惹かれたことがあります。

 それは、著者が悪霊に取り憑かれた時の最終手段として行く場所のこと。

 それはなんと「平将門公の首塚」!

 著者曰く、著者に取り憑く悪霊はヤンキーやチンピラのようなものなので、最上級クラスの怨霊に追い払ってもらうのだそうです。

 勿論、礼儀正しく、失礼が無いように平将門公の首塚へお詣りし、ちゃんとお願いやお礼もするのだとか。

 …何ですかその、レベル10の小ボスが倒せないからレベル99のラスボスの所に連れて行って倒してもらいました的なナイスアイディアは!?

 まるで、『地獄先生ぬ~べ~』で人面疽に苦しむぬ〜べ〜を救うため、子どもたちが強力な妖怪はたもんばの封印を一時的に解き、その力を借りた回を思い出させますね…。

 怨霊も妖怪も、アイディア次第では良いことに役立ってもらえるということでしょうか?

 毒を以て毒を制する作戦。

 ハイリスクハイリターン過ぎますが…発想が凄い!

この記事が参加している募集

いつもスキ・フォロー・コメント・サポートをありがとうございます😄 とても嬉しくて、記事投稿の励みになっています✨ 皆さまから頂いた貴重なサポートは、本の購入費用に充てさせていただいています📖