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著…室生犀星 絵…げみ『詩集『抒情小曲集』より』
疲れた時にふと手に取りたくなる、美しい詩集。
どうしてこう室生犀星の詩は心にしみるのでしょう。
光と影、雨や雪、水の流れといった繊細な表現が幻想的なイラストと、美しい言葉が相まって、この本を読むとまるで一本の上質な日本映画を観ているかのような気分に浸れます。
室生犀星というと、
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
から始まる詩があまりにも有名ですが、他にも素晴らしい作品が沢山あることに気づかせてくれます。
どうにもならない人生の悲哀をうたったような哀愁ただよう作品が多いのに、読み終えた後に爽やかな感じが残ります。
〈こういう方におすすめ〉
美しい詩集を読みたい方。
〈読書所要時間の目安〉
30分くらい。
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