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発行元…パイインターナショナル『深海世界』

 「地表の生物よりも遥かに多種多様な生命が息づくと推測されながら、いまだその全容は約5%しか解明されていない」とこの本の巻頭に書かれている通り、深海の不思議な生き物たちが沢山載っている本です。

 深海では身を隠す場所がないため、深海生物は出来る限りその姿を透明にすることで身を守るそうです。

 道理で、ガラスのように透き通った、美しい姿の生き物が多いわけですね!

 よくファッション誌などで「透明感」という言葉が使われますが、透明感において深海の生物にかなう生き物はそうそう居ないでしょう。

 中には、「何がどうなったらそのデザインになるの!?」とツッコミを入れたくなる姿のものもいます。

 相手からすれば人間の姿もまた「何がどうなったらそのデザインになるの!?」とツッコミを入れたくなるのかもしれませんが。

 海の中の世界なのに、まるで宇宙生物を見ているかのような気分になります。

 本当に個性的。

 光を放って獲物を誘うものもいるし…。

 光によって仲間と交信したり、光を使って自分の姿を敵の目から隠すものもいるのだそうです。

 繁殖方法も、

「メスと遭遇したオスは、鈎状になった歯を使ってしがみつき、メスの皮膚と血管レベルまで融合して栄養を摂取する。次第に同化し、口が退化し、目や消化器官も消失し、精巣だけが機能する。生殖を果たすと、完全にメスの身体に溶け込み、最後はイボのようになってしまう」
(アンコウの仲間「ハプロフリュネー・モリス」のページから引用)

 というものもあるそうで。

 衝撃的…。

 まさに命がけの恋…。

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