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監修…上島国利 著…松田慶子『本人も家族もラクになる 強迫症がわかる本』
「〜しなくては」と強く迫ってくる考えにとらわれ、苦しいのに、もう止めたいのに、何時間でも手を洗い続けたり、何回も何回も何回も戸締りを確認してしまうなど、人によって様々な症状がある強迫症。
この本には、強迫症の症状の例、他の心の病との違い、薬物療法や認知行動療法、家族や身近な人が強迫症になった時の支え方、強迫症の自己チェックリストが載っています。
わたしは特に、「本書を読む前に」と題されたページに、
「完全に理解しようと思わなくてもいいのです。左ページだけ読んでもいいし、タイトルだけ眺めてもOK。「何となくこんなことが書かれてあるな」とわかったら十分です。気になる箇所があったら、調子のいいときにそこだけ読むとか、家族に代わりに読んでもらうという方法もあるのですから。気楽に構えて、休み休み読んでください」
と書いてあるのが好きです。
強迫症の方にとっては、この本を手に取るのもプレッシャーだと思いますが、こういう風に書いてくれていると気負わずにページを捲れますよね。
この本は、表紙には目の覚めるようなオレンジ色が使われていますが、中のページには優しいトーンの緑色が使われ、随所に可愛らしいイラストが使われるというページ構成となっています。
文章も出来る限り難しい用語を使わず、スッと頭に入るよう平易な表現が使われています。
また、P136〜139には、自分に代わって家族にも強迫行為をさせようとする「巻き込み型」の例が紹介されています。
ドアノブに触りたくないのでドアの開け閉めを代わりにやってほしい、などのお願いに応えてつい手を貸してしまうと、強迫症の人は毎回協力を求めずにはいられなくなってしまうため、自分自身も無理をせずに強迫症の人を支えたいなら、病気を理解することと並行して、
・強迫行為を手伝わない
・批判、非難、無視をせず、落ち着いた態度で耳を傾ける
・感情に飲み込まれない
・温かい態度は崩さず、でもしっかり線引きする
・症状の変化をいちいち指摘しない。でも改善した点は認めて褒める
といった心得を頭の片隅に置くと良いのだそうです。
わたしの友人が強迫症になっているので、これらの心得をもとに友人と接していこうと思います。
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