著…伊集院静『それでも前へ進む』
かつてJR東日本の車内誌『トランヴェール』に掲載されていたエッセイ『車窓に揺れる記憶』と、語り下ろしエッセイ『それでも前へ進む』を加えた本。
四季の移ろい、身近な人たち(若くして亡くなった弟さん、妻・夏目雅子さん等)の死についての想い、そして3.11以降を生きる人たちへのメッセージが綴られています。
読んでいると、自分がゆったりと心地よく列車に揺られて旅をしながら人生を振り返っているかのような気分になれます。
わたしはいつも本を読む時は気に入った箇所に付箋を貼っていくのですが、この本を読んでいたら付箋だらけになりました。
といった言葉のひとつひとつがどれも味わい深いので、わたしはページを捲る度に深く頷きました。
そしてこの本はこう締め括られます。
と…。
素敵ですよね。
〈こういう方におすすめ〉
これまでの人生を振り返りながら、これからの人生について考えたい方。
〈読書所要時間の目安〉
2時間くらい。
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