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著…辰巳洋『薬膳茶のすべて 基礎知識からレシピまで』

 薬膳茶の理論的根拠となる「中医学」(中国の伝統医学)についての基礎知識、食薬(食材と中薬)の効能と飲み合わせ等の注意点を丁寧に説明してくれる本。

 薬膳茶のレシピ185種類も載っています。

 そもそもの体質や、体調の変化に合わせて飲む薬膳茶を変えるのは勿論、季節の変化に合わせて薬膳茶を取り入れるのも身体に良いそうです。

 例えば、

 ●春は身体を温めて陽気の発生と成長を促進するため、温性の食薬を使った「ジャスミン茶」「玄米大棗茶」「紫蘇甘草茶」が良い

 ●夏は異常な発熱を冷まして平穏に過ごすため、涼性・平性の食薬を使った「緑茶」「緑豆薄荷茶」「二麦茶」が良い

 ●秋は暑かったり寒かったりする上に乾燥しやすいので、涼性・平性の食薬で残暑の熱を取り除き、平性・温性の食薬で肺を労るため、「鉄観音茶」「烏龍牛乳茶」「松の実梅茶」が良い

 ●冬は身体を温めて補養を行うため温性の食薬を用い、また、陽を補う時には陰も補う必要があるため補益類の滋陰類や平性・涼性の食薬も合わせて、「プーアール茶」「生姜胡桃茶」「栗山芋茶」が良い

 薬膳の世界は非常に奥が深く、すぐに全てを理解するのは難しいです。

 また、材料も一般的なスーパーでは手に入らないものが多め…。

 だから、わたしはまず薬膳茶を扱うカフェで実際に数種類以上の薬膳茶を飲んでみて、「これは自分の身体に合う」と感じた薬膳茶を自宅でも飲むようにしていきたいです。

 そしていずれは、自分の体調に合う薬膳茶を自分で淹れられるようになりたいです。

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