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著…田中元子『日本のコスチュームジュエリー史 1950〜2000』

 わたしは「コスチュームジュエリーって何?」と興味を惹かれてこの本を手に取りました。

 著者によると、コスチュームジュエリーとは、

 「継承することを考えず、その時代の流行・先鋭・挑発的な空気をデザインや素材で表現する装身具」

(著…田中元子『日本のコスチュームジュエリー史 1950〜2000』 P8から引用)

 のことなのだそう。

 この本にはカラー写真が幾つも掲載されており、写真を眺めているだけでも楽しいです。

 また、その解説文も読み応えがあって、ファッションの歴史をじっくり堪能出来ます。

 鼈甲や銀の簪。

 金箔を貼った帯留。

 蒔絵を施した櫛。

 人々が和装から洋装へと移り変わるにつれて、指先や首元を彩る装身具も、指輪、ネックレス、ブレスレット、ブローチ等に変化。

 人々の装いから、その時々で何が流行っていたのかが伝わってきます。

 わたしが特に面白いと思ったのはバブル期。

 ド派手な羽つきの扇を翻してみんなが浮かれ騒ぐお祭り気分を、わたしも体験してみたかったです。

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