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著…小手鞠るい『放課後の文章教室』

 十代の若者たちからの、

 「ツイッターで友だちを増やしたいです。どうやったら魅力的な文章が書けるのか教えてください」

 「メールを書くときに気をつけた方がいいことってありますか?」

 「読書感想文には絶対あらすじがあった方がいいですか?」

 といった質問に、著者が丁寧にお返事していく本。

 わたしも子どものうちにこういう本と出会いたかったです。

 なぜなら、単に日本語として「上手」な文章の書き方を教えてくれるだけではなく、文章を書くことの面白さを教えてくれるから。

 小手先だけのキャッチーな文章は世の中に沢山溢れていますが、

 「たとえば、ある本を読んで感動したとき、あなたは、感動的な文章に感動したのでしょうか? そうではなくて、その作品の何かが琴線に触れ、心を揺さぶられて、あなたは深い感動を味わったはずです。そして、あなたに感動を味わわせてくれたからこそ、その〝文章は魅力的だった〟と、言えるのではないでしょうか」

(P17〜18から引用)

 という根本的なことを学べる機会は、意外と多くないのではないでしょうか?

 「心が揺さぶられる」という喜びを大事にするかしないかで、本との付き合い方も、文章との付き合い方も、全く変わってくるはず!

 こういう本と出会えた子どもたちは、「自分も文章を書きたいな」「将来は作家になりたいな」「作家を支える編集者になりたいな」と色んな夢が広げられるとわたしは思います。

 きっと大人もそう。

 大人も生きている限りずっと変化のチャンスがありますから。

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