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監修…中島智章『世界で一番美しい宮殿』

 優雅な世界観に酔いしれたい人にお勧めの本。

 この本を開くだけで、シェーンブルン宮殿、ヴェルサイユ宮殿、バッキンガム宮殿等の有名どころを始めとした世界各国の宮殿でくつろいでいるかのような気分に浸れます。

 豪華絢爛な建築様式と調度品にうっとり…。

 地震がよく起きるような国では壊れるのが怖くてそもそも実現出来ないようなつくりに圧倒されます。

 グラッと地震がきたら壊れてしまいそうに繊細なシャンデリアや石像の数々は、そういう意味でも贅沢な品々です。

 儚くて、美しい。

 天井画も素敵です。

 あまりの美しさに手を伸ばそうとしても手が届かない感じがまたいい!

 ルートヴィヒ2世がヴェルサイユ宮殿に憧れて築城したにもかかわらず、その完成を待たずに本人が亡くなってしまったヘレンキムゼー城もロマンを感じさせます。

 城をこよなく愛したルートヴィヒ2世は、きっと天国でもお城を沢山建ててワーグナーの音楽や演劇といった芸術を愛でているのでしょうね。

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