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痛みを半分こしたいです

 最近、Zさんのことが心配です。

 というのも、超モンスタークレーマーがZさんに粘着し続けているからです。

 相手(ちなみに男性)がZさんに要求していることは、ハッキリ言って法律に違反する内容。

 相手は毎日何度もZさんに電話をかけ、Zさんには1ミリたりとも非のないことに対してネチネチネチネチと長時間に渡って暴言を吐く始末。

 これが一般的な企業であれば「業務妨害」「侮辱」「恫喝」であるとして相手を出入り禁止等に出来るのでしょうが、あいにくZさんの職場はわたしの職場と同様の福祉系。

 よほどのことが無ければ、被支援者である相手との縁が切れません。

 …わたしは言霊の力の怖さを信じているので、「よほどのこと」の具体例をここに書くことはしませんが…。

 万が一にもZさんにもしものことがあってはいけないので…。

 Zさんの同僚や上司も相手の対応をしていますが、残念ながらZさんが集中攻撃にあっているのが現状。

 だったらZさんの上司のそのまた上の上司が対応すべきだとわたしは思うのですが、あいにくそこまでには至らず、まだ様子を見られているようです。

 Zさんは気丈にも毎日きちんと出勤していますが、明らかにメンタルをやられている印象。

 Zさんはそうとは見せまいと振る舞ってはいますが、ここ半年ずっとZさんに片想いしているわたしの目から見ると、ZさんがひどくMPを削られていることが手に取るように分かります。

 もし「心配です」と言葉で伝えたとしても、かえってZさんが「大丈夫です」と更に頑張ってしまうであろうことも分かります。

 Zさんは人一倍仕事熱心で責任感もある人ですから。

 しかし、いくらZさんがしっかりした人物であっても、生身の人間。

 サンドバッグにされ続けるなんてあんまりです。

 そこで、わたしの職場としても何かお手伝いが出来ればと思い、Zさんやその上司とも相談し、わたしとうちの上司Bもその相手に対応する仲間に加わりました。

 どうして相手がそんな行動をするのか、相手と話をしながら良い方向に運んでいけたらと思って。

 相手は昔からそんな調子なので、身内から完全に絶縁され、近隣住民からも孤立しており、福祉に携わる者としては見捨てられない人物ではあるので…。

 しかし、結論から言うと、支援はうまくいってはいません。

 福祉の考え方としては「本人主体」の支援をするべきなのですが、この件の場合、相手の望む通りにしてしまったら我々が法律違反に加担することになってしまうので…。

 相手はわたしのこともボロクソに罵倒してきますし、わたしを女だと思って馬鹿にして卑猥なことも言って嫌がらせをしてきます。

 相手の主張はこうです。

 「困っている人の望みを100%叶えるのが福祉だ。だから自分がお金を使い切る度に沢山お金をくれるべきだし、自分が法律違反をしても警察に通報せず黙認すべきだし、自分が来いと言ったらたとえ夜遅くでも休みの日でもすぐ駆けつけるべきだし、女性職員は性的に無償奉仕すべきだ」

 と。

 それは福祉じゃありません!

 というかそんなうまい話はこの地球上にはありません!

 太陽系にも銀河系にも無い!!

 仮にこの世界に相手とわたしのたった二人しか人間が居なくなったとしても、相手とわたしがどうこうなることは絶対に無い!!

 もしそんな状況になったら、わたしは映画『ラスト・オブ・モヒカン』のアリスが最後にとったのと同じ行動を選びます!!

 さて、この相手の場合、女性ではなく男性が対応すれば良いというわけでもなく、男性である上司Bが対応する時も、まるで福祉関係者には人権が無いかのような傍若無人っぷりです。

 わたしはそういう輩に慣れているので、相手がわたしに何を言ってこようが「この人がわたしを攻撃している間はZさんが攻撃されずに済むから良かった。せめて少しでも防波堤になれるなら良かった」とホッとしています。

 もし相手とわたしの会話が録音されていて、たとえばYouTubeにアップロードされたとしても、何ら支障の出ない対応を心掛けています。

 何日の何時にどういうことを言われた、という記録もきちんと付けています。

 また、相手がやたらとZさんの悪口を言ってくるので、「挑発に負けてわたしが怒ったらこっちの負けだ。相手の思う壺だ」と思い、まるでAIになったかのようなつもりで、淡々としつつも言葉を選びながら、表面上は相手を気遣うスタンスで対応しています。

 心の中では「おのれ! わたしの大好きなZさんを悪く言いおって! どの口がそれを言うか! あなたのせいでZさんがメンタルを病んだらどうしてくれるの!?」とハラワタが煮えくりかえりそうですが。

 Zさんは心優しい方なのでむしろわたしを気遣ってくれるのですが、やはり心配なのはZさんのメンタルです…。

 何とか少しでも支えになりたいのですが、あいにくわたしの力不足で、防波堤としての働きを十分に出来ていないのが歯がゆいです。

 出来るなら、Zさんに集中してしまっている痛みを、わたしと半分こしてもらえたら良いのに…。

 あいにくわたしはZさんの仕事仲間にしか過ぎないので、偉そうなことを言うのはおこがましいのですが、重い荷物は一人で持つより二人以上で持った方が良いじゃないですか?

 最近Zさんは周りに作り笑いをすることが多く、それがまた上手。

 その張り付いたような笑顔を見る度にわたしは悲しくなります。

 口は笑っているのに目は辛そうで…。

 Zさんの作り笑いではなく、Zさんが心から嬉しそう・楽しそうにしている時のほわほわ〜んととろけるように優しい笑顔をまた見られる日まで、わたしとしては出来る限りのことをするつもりです。

 というか、もういい加減にZさんの上司のそのまた上司が出て来ておくれ!

 内部事情がどうなっているのか分からない部外者のわたしには余計な口出しは出来ませんが、今のままじゃあんまりですよ!

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