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作…イーダ・ボハッタ 訳…松居スーザン、永嶋恵子『ほしのこどもたち』

 ちっちゃくって愛らしい絵本。

 心が疲れてしまった大人にもおすすめ。

 ※備考
 残念ながらAmazonでは現在この本の取り扱いが無いようですが、参考のためにリンクを貼っておきます。


 柔らかなタッチ。

 優しい色づかい。

 この絵本に描かれている子どもたちはみんな、愛情で満たされている表情をしています。

 お月さまも、お星さまも、子どもたちも、お互いを大切に思っていることが伝わってきます。

 この絵本を読んでいると、まるで自分も子どもになって、あたたかい寝床の中にいるような気分になります。

 ふかふかのお布団の中で、誰かが穏やかな声で絵本を読んでくれて、安心しきってスヤスヤとまどろんでいるような…、そんな気分になれます。

 なお、世の中には、「愛情に包まれて眠る」という体験を子どもの頃には出来なかった方もいると思います。

 わたしが仕事でお話を聞かせていただいている方の中にも、そういった方々が沢山います。

 悪いのは本人では無いのに、「自分は〝普通〟ではない。〝普通〟の子ども時代が欲しかった」と自分を責める方々が沢山…。

 もしそうした方がこの絵本のように優しい作品と出会い、まるで大人の自分が子どもの頃の自分にこの絵本を読んで抱きしめてあげるような、そんな気持ちになってくれたら…とわたしは祈るばかりです。


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