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作・絵…ジミー幾米 訳…宝迫典子『ナゼニ愛ハ…?』

 この世の様々なことについて「そういうものだから仕方が無い」と自分を納得させて思考停止しがちになっている方におすすめしたい本です。

 実際、わたしもその中の一人。

 この本を読む度、何にでも「なぜ?」と関心を持てていた子どもの頃の感性を少し取り戻せる気がします。

 「なぜ花は咲くの?」

 「なぜ私は飛べないの?」

 「なぜ戦争があるの?」

 といった、世界中に溢れる「なぜ?」を集めた本です。

 そうした問いについて、この本に答えは載っていません。

 自分で考えて、自分なりの答えを見つけるしか無いからです。

 この「自分なりの答えを見つける」というのは、とても大切なことなのに、つい忘れてしまいがち。

 わたしは時折この本を読み返して、自問自答を繰り返していきたいです。

 また、特に、

 「愛されないとわかっていたら愛したりしないのに」

(P56から引用)

 という一文が、片想い中のわたしの心にグサーッ!と深く突き刺さりました。

 そう…かもしれませんよね。

 初めからそのことが分かっていたらどうなるのか…?

 しかし、人は「愛してもらえる」という見返りを求めて人を愛するわけではない…とわたしは思います。

 なのに。

 愛する人に愛してもらえないのは辛くてたまらない!

 しかも、愛する人が他の人を愛していたら…、顔では平気なフリをしても、心は引きちぎれそう!

 なぜこの矛盾が生まれるのでしょう?

 「よし、今からこの人を愛そう」と思ってから愛するわけではないし…。

 自分では気づかないうちに、いつの間にか愛していることもありますよね。

 「もうこの人のことは忘れよう」と決意したのに、どうしてもその姿を目で追ってしまうこともあります。

 なぜ?

 それに、恋と愛はどう違うのでしょう?

 恋が愛に変わるものなのでしょうか?

 それともこの二つは似て非なるもの?

 なぜ?

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