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著…平地治美『やさしい漢方の本 さわれば分かる腹診入門』

 漢方の診断方法の一つ「切診」(せっしん)に含まれる、「腹診」(ふくしん)について教えてくれる本。

 特別な道具は不要。

 目でお腹を観察したり、手でお腹に触れるだけなので、今すぐ始められます。

 お腹を触る時は力を入れ過ぎず、指が1〜2センチ沈む程度の力で触り、

 ●どこを押すと痛いのか?
 ●どこがブヨブヨしているのか?
 ●どこが硬いのか?

 といったことを観察しながら、お腹全体を触っていきます。

 これだけで、胃腸の状態、心の状態、卵巣や子宮など婦人科系の状態、生まれ持った体質や性格、かかりやすい病気といった様々なお腹の状態(これを腹証と言います)に気付けるのだそうです。

 世の中に「手当て」という言葉がある通り、お腹に手を当てているだけでも、なんとなくホッとするような気がしてきますね。

 また、腹証ごとに、日常生活で気をつけること、おすすめの漢方やツボが紹介されています。

 ●不要な水分を体外へ排出する「豊隆」(ほうりゅう)
 ●肩こりや目の疲れなど幅広い症状に効く「合谷」(ごうこく)
 ●お腹の張りや便秘を解消する「大巨」(だいこ)
 ●疲れを取るうえ足のむくみや冷えにも効く「陰陵泉」(いんりょうせん)

 などなど、ツボの場所や効果が分かりやすいので、思いついた時に押していこうと思います。


 〈こういう方におすすめ〉
 お腹の調子がいまいちな方。

 〈読書所要時間の目安〉
 1時間前後くらい。

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