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著…柴田久美子『この国で死ぬということ』

 「死というものは、あちらからお迎えが来て、初めて逝けるものです。そして、お迎えが来なかったら必ずこちらの世界にもどされます。ですので、自死で亡くなられた場合も、あちらからお迎えが来ているはずです」
(P71から引用)

 という記述を読み、こういう考え方もあるのだな、とわたしは少し救われる思いがしました。

 今までわたしの周りでも、同級生や後輩といった様々な人が自死。

 その度にわたしは「どうして救えなかったんだろう。あの時何かしていれば…」と後悔してきたのですが。

 ひとりぼっちで命を絶ったのだとしても、もし誰かがあの世からお迎えに来てくれていたのなら、少なくともその死の瞬間は孤独ではなかったのではないか…? と考えれば、少し心が楽になるような気がします。

 それでも後悔は尽きませんが…。

 「けれど、どのような形であれ、その人は命の長さの分を生き切ったわけなので、〝ありがとう〟と感謝して、手放してあげてほしいのです。罪悪感や責任感などで相手の魂をつかんで放さないようなことはせず、生き切った魂を解き放すのです。そうすることで、その魂も救われることになるし、遺された人間にとっても救いになると思うのです」 
(P73から引用)

 という悟りの境地にわたしもいつか至りたいです。

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