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写真・文…上野美千代『ヨーロッパの看板 お気に入りの街角』

 古き良きヨーロッパの街並みに合う、アンティークテイストの看板に関する写真集。

 看板に書いてある外国語がどんな意味なのか分からなくても、看板に描かれたモチーフを見ればどんなお店か分かるから面白いです。

 たとえば、煙草を吸っているお客さんのテーブルにウェイトレスさんが飲み物を運んできたところが描かれている看板があるのは、きっとカフェ。

 色とりどりで形も様々な香水瓶が描かれた看板があるのは、きっと香水店。

 わたしは特にP15のスイスの看板が好きです。
 他のお店の看板は、看板1つにつきモチーフはたいてい1つくらいなのに、この看板は一味違います。
 カップ、ワイン、ビール、お料理、デザート、そしてベッドといった複数のモチーフが描かれています。
 「そっか、ホテルにはこういうのが揃っているものね! どんなサービスがあるのか分かりやすいなぁ」と納得するし、つい泊まりたくなります。

 P99のドイツの看板も好きです。
 お洒落!
 黒と金の使い方と曲線の使い方がかっこいい。
 黒と金という組み合わせは重苦しかったり固い印象になりがちなのに、冷たくなくて、どこかあたたかみがある印象。

 日本にも、けばけばしい看板ばかりではなく、こういう美しい看板が増えたら良いのになぁ…。

 また、欲を言えば、せっかく素敵な写真ばかりなのに本のサイズが小さいのが残念。

 もっと大きなサイズの本でじっくり見たいです。

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