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2023年1月の記事一覧

深谷かほる『夜廻り猫 1 今宵もどこかで涙の匂い』

深谷かほる『夜廻り猫 1 今宵もどこかで涙の匂い』

 不思議な猫・遠藤平蔵が主人公の漫画。

 遠藤は頭に猫缶を乗せ、「泣く子はいねが〜 泣いてる子はいねが〜」と呼びかけながら、二足歩行で夜の町を歩きつつ、辛い思いをしている人々のもとを訪ねます。

 遠藤は弱り切っている人間に「助け合って生きるのじゃ 元気になったらおまいさんからボールを投げなされ 誰かが必ず待っておる」と言い、頭の上の猫缶をくれることもあります。

 なんだかアンパンマンみたい…

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桜井海『おじさまと猫』

桜井海『おじさまと猫』

 妻を亡くし、子どもたちが巣立ち、一人暮らしをしていたおじさまが、ペットショップで猫と出会うところから始まる漫画。

 この猫はお客さんから「ブッサイク」などと馬鹿にされ、売れ残り続けた結果、子猫時代をとうに過ぎて大きくなってしまったため、「もう諦めた…どうせ私なんて誰も欲しがらにゃい…」と絶望していました。

 そんな寂しい猫と、寂しいおじさまが出会います。

 自分を選んでくれる人が現れたこと

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うつろあきこ『3回まわって恋をして』

うつろあきこ『3回まわって恋をして』

 ほのぼの4コマギャグ漫画。

 いちこさんはトップモデル。

 日本人離れしたスタイルと、浮世離れした美貌の持ち主。

 いちこさんは流行りの既製品ブランドグッズを一切買いません。

 なぜなら、デザイナーさん自ら、いちこさんをイメージしたものをデザインしてくれるから!

 一国の王子から猛烈アプローチをされるくらい、ハイレベルな男性にモテモテ。

 四季のうつろいは、男性からの贈り物の変化から

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松田奈緒子『花吐き乙女』

松田奈緒子『花吐き乙女』

 突然ですが、あなたは花を吐いたことがありますか?

 この漫画に登場するのは「花吐き病」。

 それは、心の底から誰かを好きになって、でもそれが片想いだという場合に、口から様々な花を吐いてしまう…という、何とも不思議な病のことです。
 ※架空の病気です。

 水仙、薔薇、蓮、雛げし、チューリップ、ガーベラ、パンジーなどなど…。

 花吐き病の患者は、想いが募って苦しくなると、いつでもどこでも花を

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