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野生のラッコに会える根室沖クルーズ|愛しい北海道ANIMALS

この連載愛しい北海道ANIMALSは、北の大地に暮らす動物たちを23年間にわたり見守り続けてきた結びさんによるフォトエッセイです。そんな結びさんの撮影する動物たちの姿は、おもわず息をのむほど美しかったり、可愛らしかったり、ときに猛々しかったりします。第5回は、根室市の落石漁港から出発するクルーズ船で出会った貴重な動物たちをご紹介します!

ほっこり可愛い姿を観せてくれたのは、仲良くぴったりプカプカと浮かぶ2匹のラッコ。水族館でも貴重なラッコですが、北海道にいる野生のラッコもやはり貴重な絶滅危惧種。

ラッコ
北アメリカ大陸から千島列島の沿岸にかけて棲息
現在、日本の水族館には3頭しかいない

クルーズ中、珍しい生き物や美しい景色に夢中でシャッターを切っていました。根室半島沖に浮かぶ無人島・ユルリ島*には野生化した馬がいます。運が良ければ、その馬が写るかもしれませんよ。

*ユルリ島:北海道根室市昆布盛の南東に位置する島。かつてコンブ漁の労力として島に運ばれた馬の子孫が、無人島となったいまも野生化して暮らしている。

絵になる島と野鳥たち。モユルリ島と馬のいるユルリ島の周りには素敵な景色が広がっている

そして、こちらは海獣のアザラシ。皆さんがよく知っているのはゴマちゃんでおなじみのゴマフアザラシだと思いますが、こちらはゼニガタアザラシです。海面から鼻だけ出しているなんともヒョウキンな姿が撮れました。

ゼニガタアザラシ(銭形海豹)
日本沿岸に定住する唯一のアザラシ
黒地に白い銭形(穴のあいたお金)模様が特徴

絶滅危惧種を含む、たくさんの珍しい野鳥にも出会えました。可愛らしいものからシュッとしたものまで、一挙にご紹介します。

左から、ウトウ、エトピリカ、ツノメドリ
ケイマフリ
アイヌ語で「ケマフレ=赤い足」を意味する海鳥
親子でしょうか? ねだるように口を開けて追いかける姿が可愛い
チシマウガラス(千島鵜鴉)
ウミガラス(海烏)の親子
オオミズナギドリ(大水薙鳥)
ウミウ(海鵜)
岸壁にすっかり溶け込んでいる4羽、どこにいるかわかりますか?

野鳥は季節によって、羽やくちばしの色が変わるものもいます。エトピリカやツノメドリがもっと派手で魅力的な姿を見せる時期に、また訪れてみたいと思います!

◉落石ネイチャークルーズ
http://www.ochiishi-cruising.com/

※今季の営業はすでに終了しています。営業期間は上記の公式サイトにてご確認ください。
※船酔いの心配がある方は事前に準備をしてお楽しみください。
※ラッコのいる島の沿岸は水深が浅く、船は近くまで寄れないそうですが、島から離れたラッコが船の近くを泳ぐ事もありました。

文・写真=結び

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