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発達障害児の事例④相手との距離感が分からない

こんにちは。
本日は相手との距離感が分からず、お友達に距離が近すぎることがあるお子様の特性の原因と対策についてお話しします。

早速ですが、発達障害児が他人との距離感を理解しにくい原因ついては、以下のように考えられています。

原因

🔴社会性の困難さ:発達障害の特性として、他人の感情や意図を汲み取るのが難しいことがあります。そのため、相手が嫌がっているのが分からない場合や、自分の興味関心が強く、相手の気持ちを考える行動が難しいことがありまり、適切な距離感を保つのが難しくなります。

🔴感覚の特性:感覚過敏や鈍感がある場合、物理的な距離や空間認知に対する認識が一般的なものとは異なることがあります。

このような原因から対策は以下のような取り組みが望ましいと考えられます。

対策

🔴具体的な距離感の提示:抽象的な概念の理解が難しい場合があるため、具体的な距離の目安を示すことで、子どもが理解しやすくなります。例えば、お友達は「まえならえ」の距離が適切であると伝えます。

🔴SSTカード:日常の具体的なシチュエーションのSSTカードを用い、適切な距離感を学びます。これにより、他人との適切な距離感を机上でも学ぶことができます。

🔴ロールプレイング:児童発達支援等でのロールプレイングを通じて、実際の状況で、適切な距離感を実践的に学ぶ機会を設けます。まずはSSTカードなどから始め、段階を踏んで理解していくのが望ましいです。

🔴視覚的サポートの利用:幼稚園や保育園での距離感を視覚的に理解できるようにするために、カラーテープを並ぶ位置に貼り視覚的に示す方法があります。

🔴適切な行動の強化:適切な距離を保つことができた際には、その適切な距離感を褒めることで、子どもの自信を育て、正しい行動を強化します。

これらの対策を組み合わせることで、発達障害児が他人との適切な距離感を理解し、実践できるようサポートすることができますので、是非参考にしてみてください。

フォレストキッズこどもの国教室でも、これらの支援でサポートするために、お子様に合わせたシチュエーションのSSTカードの作成や専用プログラムを計画し実践しております。


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