児童発達支援_木山輔

児童発達支援フォレストキッズこどもの国教室を運営しております。 本ブログでは主に発達障…

児童発達支援_木山輔

児童発達支援フォレストキッズこどもの国教室を運営しております。 本ブログでは主に発達障害に関する知識や、子育てのヒントをご紹介いたします。

最近の記事

ASDの聴覚処理について④実行機能を強化する支援方法

こんにちは。 横浜市こどもの国にある、フォレストキッズこどもの国教室の木山です。 今回は特性のあるお子様は弱いと言われている実行機能を強化する支援方法をお話しさせていただきます。実行機能とは??という方は前回の記事のサイトリンクをご参照ください。 プランニング ・逆算プランニング: 長期的なタスクを行う場合、最終目標から逆算して必要なステップを洗い出し、順序立てて計画を立てる練習を行います。この方法は、論理的思考を養い、長期的なプロジェクト管理を助けます。 ・タスクの

    • ASDの聴覚処理について③実行機能と言語処理の関連性

      こんにちは。 横浜市こどもの国にある、フォレストキッズこどもの国教室の木山です。 今回は言語処理能力と実行機能の関連性についてお話しさせていただきます。実行機能の説明に関しては、とてもわかりやすいサイトがありましたので共有させていただきます。 ↓↓ https://www.kaien-lab.com/faq/2-faq-diagnosis/executivefunction/ 以下関連性についてまとめております。 実行機能と言語処理の関連性順序立てて考える力 ・実行機

      • ASDの聴覚処理について②言語処理能力、聴覚処理能力は向上していくのか

        こんにちは。 横浜市こどもの国にある、フォレストキッズこどもの国教室の木山です。 今回は前回お話しした、聴覚処理情報の苦手さが改善されていくのかについてご紹介させていただきます。 結論から言うと言語処理能力や聴覚処理能力は「向上する」が「苦手である特性は変わらない」ケースが多いです。以下に成長とともに向上していく可能性についてご説明していきます。 脳の可塑性 可塑性とは変形しやすい性質を指し、経験によって柔軟に変化する脳の性質を脳の可塑性と言います。成長過程において新

        • ASDの聴覚処理について①聴覚処理が苦手な原因と対策

          こんにちは。 横浜市こどもの国にある、フォレストキッズこどもの国教室の木山です。 今回から4回にかけて聴覚処理や実行機能についてのお話をしていこうと思います。 1、聴覚処理が苦手な原因と対策 2、言語処理能力、聴覚処理能力は向上していくのか 3、実行機能と言語処理の関連性 4、実行機能を強化する支援方法 支援現場や保護者様のお話を聞いているとよく「視覚優位」という言葉を耳にします。特性があるお子様の場合、視覚優位であることが多く、したがって、聴覚処理が苦手なケースが非常

        ASDの聴覚処理について④実行機能を強化する支援方法

          発達障害児のSOSの練習

          こんにちは。 最近は少しバタバタしており投稿が止まっていました💦 今回はフォレストキッズこどもの国教室で行っている、SOSを出すのが苦手なお子様に対しての療育「虫とり遊び」のご紹介になります。 虫とり遊びは、指導員が壁に虫のイラストを貼り、お子様に指定した虫をとってきてもらう遊びです。お子様の発達に合わせて、一度に指定する枚数を増やしたり、手の届かない場所に虫を貼ってSOSを出す練習をします。 もちろん、壁面ビジョントレーニングとしての役割や聴覚的なワーキングメモリを育

          発達障害児のSOSの練習

          実は難しい『一緒にお片付け』

          こんにちは🌞 フォレストキッズこどもの国教室です🌳🌋 今回の投稿では、仲良く『お片付け』している児童のご様子をご紹介します♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪ フォレストキッズこどもの国教室では、基本的にマンツーマンの個別療育ですが、サーキットや、制作、プレイセラピーなどの時間は最大3名の利用者が一緒に小集団の活動を行っています👦👧 その子に合わせた専用プログラムで学ぶ個別療育も非常に大切ですが、3名ほどで行う小集団の活動もとても重要です🧐 集団行動や他児との関わり方が苦手

          実は難しい『一緒にお片付け』

          発達障害児の事例④相手との距離感が分からない

          こんにちは。 本日は相手との距離感が分からず、お友達に距離が近すぎることがあるお子様の特性の原因と対策についてお話しします。 早速ですが、発達障害児が他人との距離感を理解しにくい原因ついては、以下のように考えられています。 原因 🔴社会性の困難さ:発達障害の特性として、他人の感情や意図を汲み取るのが難しいことがあります。そのため、相手が嫌がっているのが分からない場合や、自分の興味関心が強く、相手の気持ちを考える行動が難しいことがありまり、適切な距離感を保つのが難しくなり

          発達障害児の事例④相手との距離感が分からない

          発達障害児の事例③「同じ服しか着れない」

          みなさん、こんにちは。 フォレストキッズこどもの国教室の木山です🌳🗻 本日の事例は「同じ服しか着れない」ことについての原因とその対策方法についてお話しさせていただきます👚👕 特性を持っている子供が特定の服しか着れない原因は、主に感覚過敏や安心感を求める心理的要因が考えられます。特定の素材や感触、フィット感に対して非常に敏感であることが多く、特定の服に固執することがあります。また、見通しをもつことが苦手な傾向からくる心理的要因なども考えられます🧐 今回はこれらの具体的な原

          発達障害児の事例③「同じ服しか着れない」

          発達障害児の事例②臨機応変な行動が苦手

          みなさん、こんにちは。 フォレストキッズこどもの国教室の木山です。 本日の事例は「臨機応変な行動の難しさ」についての原因と対策方法についてお話しさせていただきます。 特性を持っているお子様は、急な予定変更やイレギュラーなスケジュール、イベントなどがとても苦手で受け入れるのが難しかったりします。その原因としては以下のようなものが挙げられます。 🔶原因 🔸予測困難性 発達障害児は、見通しを持つことや予測することがとても苦手な傾向があります。そのため、新しい状況や変化に対す

          発達障害児の事例②臨機応変な行動が苦手

          発達障害児の事例①ルールの押し付け

          こんにちは。 本日は、ASDのお子様に多い、「ルールを押し付けてしまう」ことに対する原因と対策をお話しさせていただきます。 他の子どもにマイルールを押し付けてしまう行為は、特性によるものである場合があります。その原因としては以下が挙げられます。 ルーティーンや規則を重視する傾向:ASDの子どもは、ルーティーンや予測可能なパターンを好む傾向があります。自分が決めたルールや動作を守ることが安心感をもたらすため、他の子どもにも同じように従ってほしいと考えることがあります。 柔

          発達障害児の事例①ルールの押し付け

          普通級?通級?支援級?〜それぞれのポイント解説〜

          こんにちは‼️ 本日は、就学時のクラス選択についてお話しさせていただきます。 普通級、通級、支援級それぞれのメリット、デメリットについて記載しております。 今回のお話しはあくまで一般論になりますので、 最終的には、お子様の特性や個性に応じたクラス選びが最も重要になります。 支援学級、通級、普通級の選択は、子ども一人ひとりのニーズや特性に応じた最適な学びの場を見つけるために重要な決断です。以下に、各クラスのポイントをまとめます。 支援学級 メリット 少人数制のため、教

          普通級?通級?支援級?〜それぞれのポイント解説〜

          HSPと発達障害

          こんにちは! 皆さんはHSPと発達障害の違いについてご存知でしょうか。 保護者様に幼稚園や保育園などでの困りごとを聞いていると、 「相手との距離感が分からない」「場の空気がわからない」「お友達が泣いていると関係なくても泣いてしまう」 などの社会的な状況での困り事に関するご相談をよくいただきます。 そこで、今回はHSPと発達障害の違いや共通点、対応方法などについてお話ししようと思います。 そもそも、HSPは発達障害とは異なる概念です。HSPは生まれつきの感受性の高さを指し

          普通級か支援級で迷ったら

          こんにちは! 今回は普通級か支援級どっちがいいの??という疑問についてお話しさせていただきます。 年長さんはそろそろ本格的に就学について考える時期になりましたね。 そこで、今回は普通級か支援級で迷った際の考え方についてお話しさせていただきます。 皆さんは、普通級と支援級の違いはどのようにお考えですか。 違いを一言で表すなら、、 普通級→「集団クラス」 支援級→「少人数クラス」 だと思います。 どちらが優れていて、どちらが劣っているというわけではなく、 普通級は集団での教

          普通級か支援級で迷ったら

          「言葉を促す」児童発達支援における言語聴覚士の役割とは

          こんにちは! 今回は児童発達支援における言語聴覚士の役割についてお話いたします。 児童発達支援を運営していて、一番相談されるのが、やはり言葉についてのお困りごとです。 サ行が苦手、あまり言葉が出ない、語彙力がないなど言葉のお悩みも様々です。 そのため、児童発達支援における言語聴覚士(ST:Speech Therapist)の役割は非常に重要です。言語聴覚士は、言語やコミュニケーション、摂食・嚥下機能に関する問題を持つ子どもたちを支援する専門家です。 今回は言葉やコミュ

          「言葉を促す」児童発達支援における言語聴覚士の役割とは

          最近の療育での1コマ 👇👇 大人気くみくみスロープでお友達が遊んでいると、後から来た子が先に遊んでいる子に向かって「一緒に遊ぼ〜」と言って、友達も「いいよ〜」と言っていました☺️ このような経験を通して、幼稚園や保育園でより自信持って生活できるようになると良いですね。

          最近の療育での1コマ 👇👇 大人気くみくみスロープでお友達が遊んでいると、後から来た子が先に遊んでいる子に向かって「一緒に遊ぼ〜」と言って、友達も「いいよ〜」と言っていました☺️ このような経験を通して、幼稚園や保育園でより自信持って生活できるようになると良いですね。

          望ましい行動を強化する方法!『トークンエコノミー』

          みなさん、こんにちは! 今回は望ましい行動を強化する『トークンエコノミー』についてお話しさせていただきます。 今回も要点を絞って簡単にご説明いたしますので、是非ご家庭などでも取り入れてみてくださいね。 いきなりですが、トークンエコノミーとは、望ましい行動を行った際にトークン(ポイント、シールなど)を与え、それを後で実際の報酬と交換できるシステムを指します。 今回はその方法とメリットについてご紹介します。 方法 トークンの付与: 望ましい行動をした際にトークンを与え

          望ましい行動を強化する方法!『トークンエコノミー』