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【書評】お金の流れでわかる世界の歴史/大村大次郎

元国税調査官だった筆者によって、世界史が「経済(お金の流れ)」に紐解いて解説されており、これまでと違った視点から歴史の本質に迫ることができる一冊です!

古代エジプトからリーマンショックまで5千年の歴史を一挙紹介されていて、目からウロコな事実に仰天させられました…!!

これまでの常識では見えなかった新たな視点を求めている人はぜひ読んでみてください!!

\こんな人におすすめ/
✔︎ お金の流れから歴史を学んでみたい
✔︎ 世界史と経済の関連性に興味がある
✔︎ 違う角度から世界の歴史を眺めたい

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印象に残った文章紹介します(お金の流れでわかる世界の歴史)

「世界史の中で、お金、富、財がどう蓄積され、どう売れていったのか—— それが本書のテーマなのだ」

「本当に歴史を動かしているのは、政治や戦争ではない。お金、経済なのである。」

「お金の流れで歴史を見ていくと、これまでとはまったく違う、歴史の本質が見えてくるものなのだ」

「スペインの無敵艦隊が急速にその力を失っていったのは、スペインの海運業が衰えたためであり、ひいてはスペインの財政悪化、国際収支の悪化が招いたことなのである。」

「今となっては信じがたいことだが、エリザベス女王は「海賊」を使って多額のお金を得ていたのだ」

「七つの海を制し経済大国となっていたイギリスには、あり余る資本があった。アメリカは、その資本の投資先となることで、発展することができたのだ」

「このまま世界のマネーゲーム化、貧富の差の拡大が続けば、世界規模のフランス革命が起きないとも限らない」

「国が傾くのは、富裕層が特権をつくって税金を逃れ、中間層以下にそのしわ寄せがいくときなのである」

「現在、タックスヘイブンなどにより、世界的規模で特権階級が生じている。ということは、世界的な規模での「国家崩壊」が近づいているのかもしれない」


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国の栄枯盛衰パターン(お金の流れでわかる世界の歴史)

徴税がうまくいく時期には国が富み栄える

やがてや人たちが腐敗して国家財政が傾く

国家財政を立て直すために「重税」を課す

国民(特に貧困層)に不満が渦巻き始める

内乱や外国の侵略によって政権(王)が滅ぶ


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お金の流れでわかる世界の歴史【書籍情報】

書名:お金の流れでわかる世界の歴史
著者:大村大次郎
発売:2015年12月11日
頁数:255ページ
おすすめ度:★★★★☆

【目次】
第1章 古代エジプト・古代ローマは “脱税” で滅んだ
第2章 ユダヤと中国 — 太古から “金融” に強い人々
第3章 モンゴルとイスラムが「お金の流れ」を変えた!
第4章 そして世界は、スペインとポルトガルのものになった
第5章 海賊と奴隷貿易で “財” をなしたエリザベス女王
第6章 無敵のナポレオンは “金融戦争” で敗れた
第7章 「イギリス紳士」の「悪徳商売」
第8章 世界経済を動かした「ロスチャイルド家」とは?
第9章 明治日本の “奇跡の経済成長” を追う!
第10章 「世界経済の勢力図」を変えた第一次世界大戦
第11章 第二次世界大戦の“収支決算”
第12章 ソ連崩壊、リーマンショック — 混迷する世界経済
おわりに

こちらの書籍は、耳で聴く読書サービス『Audible』の対象商品です。30日間の無料体験もできるので、ドライブ中や家事をしながら読書をしたい人はこちらも試してみてください!


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