サンタはいるか?

今でもこどもたちは
サンタクロースはいると
信じている。
こどもの純粋な心には
サンタは実在するのだ。

おとなになってくると
サンタはいないことになり
おとぎ話になる。
心が汚れてきて、
夢をみなくなるからだ。

サンタはいるかいないか。
それをテーマにした映画が
「34丁目の奇跡だ」。
サンタになりきっている男は
異常者か夢をもたらす男か。

裁判官は「サンタがいると法的に
認めることはできない」と思うが、
X’マスカードと1ドル札を渡され、
札に書かれた文字に目を留める。
“IN GOD WE TRUST”(我々は神を信じる)

神が実在しようがしまいが
我々は信ずることができる。
ならばサンタクロースもまた
我々は信じることができる。
故に男はサンタと認められる。

この判決に市民は熱狂する。
こどもの夢を奪ってはいけない、
こどもが信じている以上、
サンタは実在するのである。
こどもの純粋な心は守られた。
おとなの大切な責任である。