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オペラ【蝶々夫人】_2017年2月12日

オペラ【蝶々夫人】でのエピソード。2017年の記事を見つけるも、今回はまったく感想が書かれていませんでした。そのため、約6年後である2022年11月9日の今日、当時を思い出して補足してみました。

■幕開け前、心境の走り書き

オペラ【蝶々夫人】の幕が、そろそろ開きます。

まだ私の心の中は、明日の出張や、その前に終わらせるべき仕事のことでいっぱい。

でも、だからこそ、オペラを観る時間が大切だと感じます。

どうぞこの後、いい仕事ができますように。
いえ、できる!

■感じるべきは”今ここ”でしか体験できない音楽(2022年11月9日現在の振り返り)

この日、あるいはこの頃は、とにかく心の中がざわざわしていました。山積みの「今日しなければいけないこと」にどんどん「急ぎ片づけるべきこと」が追加されていくような状況で、思考のクセで「自分には3時間もオペラを見ている余裕はないはず」と思っていたのです。

一方で、走り書きしているように「だからこそオペラを見る必要性」を直感していました。この価値観は6年が経過した現在も同じです。

時間の経過とともに、「オペラやクラシックの演奏会中は、それ以外イメージしたくない!」という気持ちが強くなっていき、最近は心の中やモノゴトの整理ができるようになった気がします。

だって、今まさに美しい世界が目の前に広がり、音に全身を浸せているのに、片腕を雑念に引っ張られているのはもったいないですよね。

それに、今感じるべきは今ここでしか体験できないことであって、それ以外の用事は、たいてい数時間後に対応してもまったく問題がないことばかりです。ましてや雑念や記憶の反芻は、今でなくてかまわないと明確に思えるようになりました。

■「いい子!」見ず知らずの女性に誉めていただいた

一幕と二幕の間に休憩時間が25分ありました。カフェスペースでコーヒーを飲んでいたら、隣に居合わせた70歳くらいのご婦人が突然、私の目を見て、よく通るメゾソプラノの声でしみじみこう言ってくださった。
 
「素晴らしい!  いい子だ!」
 
ええー! 嬉しい!!
言葉を交わしたのは一瞬だったけど、見ず知らずの相手にこう言葉をかけられる彼女こそ、素晴らしい。今日の天使です。
 
で、でも……、なぜでしょう……?

■オメデタい聴き間違い!? (2022年11月9日現在の振り返り) 


この日は、本当に心を癒していただきました。
でも……これって、私のオメデタい聴き間違いかもしれません!

「素晴らしい! いいだ!」

とおっしゃっていたのではないかと思うのです。
それなのに、満面の笑みでお礼を言ってしまいました!

「おっしゃる通りですね」と返ってくるはずの場面で、さぞ不思議に感じられたことでしょう。
恥の多い人生です……。

……ま、いっか! 

ききみみ日記】というマガジンを作り、ここ数年のオペラ・クラシック演奏会の感想を毎日UPしています。
直近の演奏会はもちろん、ここ数年のSNSへの投稿を遡りながら、微調整しています。 よろしければお越しいただけますとうれしいです。
(2022年10月10日開始)




 

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