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ホメオパシーはこうして始まりました!

ホメオパシーの始まり


ホメオパシーには約230年の歴史があります。

発祥はドイツです。

ドイツのライプチヒ大学で学んだサミュエル・ハーネマン(1755年-1843年)という医師がいました。


医学博士号も持っていたハーネマンは、非常に語学が堪能で7カ国語を理解していたそうです。

当時、最先端の医療といえば、瀉血(しゃけつ)という腕などに切り傷を作り流血させるという手法でした。

普通に行われていた最も身近な治療法でした。ちょっと信じがたいですよね!

ハーネマンはその手法に大きな疑問を抱いていました。

(効くと思ってるだけ、医者の自己満足、こんなの治療でも何でもないという考えでした…!)

彼はその効くとも感じられない最先端の医療に見切りをつけて、貧しくても嘘の診察をするよりいいと、もうひとつの得意分野である語学を生かして医学書の翻訳をしていました。

彼は様々な国の医学書や薬草についての最新の本から古文書を原文で読むことができました。

同種療法

それらの書物の中に、当時大流行していたマラリアにはマラリアと同じ症状を起させるキナという薬草が効くと書かれていました。

さらに、「人間は原因を取り除こうとするが、神は同じもので癒す」という一文も添えられていました。

そんなわけがない!と思ったハーネマンは、身を挺して自らキナを摂取しました。

すると、健康なハーネマンにマラリアと全く同じ症状が出たのです。

さらに同僚にも試させて(!)、同じように症状が出たのを確認しました。

その後、実際にマラリア患者さんに処方すると、あっという間に患者さんが回復したことから、本当に効くと確信しました。

この経験を経て、その他のいくつもの古い文献や他国の医学書にも共通するものがあることに気が付きます。

「ある症状を起こさせる物質をその症状がある人に飲ませると治る」
という考え方です。

(同種療法と呼ばれます。)

これに着目したハーネマンは、そこからホメオパシーを発展させていきました。

「同種のものが同種のものを治す」

これがホメオパシーの基本の考え方です。

人類が太古の昔から経験的に得てきた薬草の使い方や古来より長い年月をかけて観察された「病気」の考え方がホメオパシーの根底にあります。

ホメオパシーはこのようにして、ハーネマンの鋭い観察眼から始まったのでした。

ハーネマンが始めたホメオパシーは彼が生きている間にも広まり発展していきました。

晩年ハーネマンは請われてパリに移住して人々の間で人気を博しました。

ハーネマンは生涯をかけてホメオパシーの探求を続け、亡くなるまで「医術のオルガノン」という本の改訂を続けました。

ハーネマンのやっていた通りにするのがクラシカルホメオパシーと呼ばれる、基本で本質的なホメオパシーです。

私のついていたS先生もクラシカルホメオパシーをされるホメオパスでした。

ホメオパシーでは「レメディ」と呼ばれるホメオパシーの薬を使って治療をします。

小さな小さな粒の薬です。


この「レメディ」が、ホメオパシーにおいてもっとも大切なものなのですが、どんなものでどうやって作られるのかに秘密があります!

なんと何千種類もあるんですよ。

それは次回、お話しようと思います。

火曜日と金曜日の午前中にUPします!

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