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不登校に悩む人へ。(自己紹介に変えて)


私はこれまで、家庭教師として不登校の子どもたちの支援をしてきました。実を言うと、その経験をどこかに残したほうがいい、先生の功績はすごいんだから本を書いたほうがいいと周囲の人から言われることも多々ありました


しかし、生徒の人生の1つの分岐であるエピソードをみだりに公開することにどうしても抵抗がありました。また、すべての支援がうまくいったわけではありません。その後悔もまた同時に蘇ってくるであろう作業に恐れを抱いていました。なので自分の経験やノウハウを残すことは考えてきませんでした。


note公開のきっかけはこれまでの生徒


近年、家庭教師としての仕事に変化がでてきました。自身が歳を重ねたこと、生徒との年齢が離れていくことによって、関わり方が変わってきたのです。親でも学校の先生でもない第三者としての支援ということに誇りを持ってやってきたつもりですが、それはそれで精神力を使います。そしてふと、その変化に自分がついて行けなくなってしまいました。自分を見失いそうになったのですね。そんなタイミングで、過去に教えたある生徒が連絡をくれたのです。すっかり社会人になった彼に再会し、嬉しい気持ちと、対等な大人として接する戸惑いがあるということを伝えました。そしてその流れで、どうして当時、私を選んでくれたのかと聞いてみました。お母さんが連れて来たからといって、拒否することもできたはずだと。

彼はそれほど迷うことなく、すぐに答えてくれました。「先生は僕の話を聞いてくれたし、自分の意見をいつも話してくれたじゃないですか。」
それはまさにわたしが心がけてきたことの1つでした。生徒の年齢に関わらず1人の人格として扱うこと、そして自分もまた立場や年齢ではなく1人の人間として振る舞うこと。

私自身が忘れていたことが生徒には伝わっていた。そして教えてくれた。

私は常々、生徒には私のことを忘れてもらって構わないと思っています。本当に大事なことならば、誰から聞いたのかなど覚えている必要はない。さも自分で考えたようになること。それが血肉になるということだと思うからです。

彼はその日言いました。「ウチの親もそうですけど、早く先生に会いたかったって言ってましたし、僕もそんな感じです。あと、先生のこと知ってもらいたい。僕らみたいに悩んでる人、メッチャいるでしょ?先生の方がそのへん詳しいでしょ。」

それから、可能な限り過去の生徒に連絡をとり、同じような聞き取りをしてみたのですが、同じような後押しをしてくれました。先生の考えを必要とする人がたくさんいる。届けてあげてほしい。と言うのです。

私の教えた生徒たちは優しい。この経験とノウハウを、公開しないのは優しくないこと。私のエゴだ。
そう思えたのです。

不登校支援10年の経験をすべて記します。

もちろんプライバシーには細心の注意を払いますが、失敗や、どうしようもない現実も含め、不登校の生徒に関わってきた経験をnoteにしていきたいと思います。そしてご家族がどのようにされたか、私がどのようなサポートをしたか、何より生徒がどう行動したのかをお伝えできたらと思います。参考にならなかったり、不愉快になられたらそれ以上は読まなくても結構ですが不登校でお悩みの全ての方へ、助けになればいいと願います。

これからよろしくお願いします。


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