【コップウ】

【コーヒーを飲んで休憩することにも飽きてきた私の空想☟】

夕方5時、アイスコーヒーをコップにいれていたらコップがおならしましたが、みなさまはどう思いますか。コーヒーなのに、おならしたんです。ただおならするだけなら良かったものを、私は今日、時タマにしか行かぬスターバックスのクッキーをおともに休憩していた。われながらオシャレ、わたし、なんて思っていた。そんなときに限って、オシャレとは不釣り合いのおなら。
だから私、居酒屋の店員さんを呼ぶくらいのけっこうな声量でコップを叱りました。せっかくオシャレに休憩とるとこだったのに、やめなさい、君が飲んだのはコーラじゃあるまいし。

それでも、全然コップの「プゥ」が鳴り止まないんです。もはやリズム感がノリノリすぎてこういうダンスミュージックかなとも思われましたが、私は諦めずに言いましたよ。
そもそも、ひとが君に口を付けようってときに、おならするなんて、さすがにコップとしての礼儀がなってないんじゃない。ちょっとはガマンできないの。

そうしたら、やっと、音が鳴り止みました。6分くらい鳴り止まなかったんだから、もうおならも止まったんだろう。
そう思ってコップを手にしたときです。空気が手に当たるのをたしかに感じました。空気は、ふっふっふっというようなリズムで吹き出しています。なんだろうこれ...。あっ...。

そう、なんとこのコップ、「スカシップゥ」をしていたのです！まだ出るのか！私は怒りを忘れ、サイレントにしてまでコップがプゥを出してしまうことに大口をあけて驚きました。コーヒーでこんなにおならが出るなんてことあるでしょうか。
しかし、このコップ、こう言ってきました。
あなたがぼくに茶色い飲み物をいれるからじゃないですか。って。

えええ！わたし、もっと驚きました。なんと、コップのおならにとって大事な条件は、コーラか否かではなく、茶色い飲み物か否かということだったのです！
なんとも不思議な一方で、コップなら成分とか関係ないしそりゃそうか？とも思えそうな、そんなコップの言い分であったわけです。
この言い分が真実なのかただの目くらませなのか判断しかねましたが、私にはコップの生体が分かりませんので、素直に、あーそうですか。それは失礼いたしました。と謝りましたよ。
そうして一気に、コーヒーを飲み干してやった私です。

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