見出し画像

「ゼロで死ぬ」は幸せなのか~DIE WITH ZERO~

人生が豊かになりすぎる究極のルール。

知りたくないですか。
決して怪しい自己啓発セミナー
の勧誘ではない。

この本の主張はシンプル。

人生で一番大切なのは、思い出を作ることだ。

一昔前のCMで「モノより思い出」って
言葉があった。
きっとそれに似たようなことを
言っている気がする。

人生は有限である。

世間一般でいう人生の折り返し地点の年齢に
なったいま、この当たり前すぎる現実に
思いをはせることがある。

まだまだ物価は上がるようだ。

一部の人を除き、懐や家計
の心配・やりくりを
考えながら、日々生きている。

老後のために貯金しとかなきゃ。
積立NISA、iDeco、ふるさと納税。

財産を守るためにいろいろ奮闘
している人々の
ニュースを目にしている。

将来への備え。

大切な人を守るためには必要だ。
自分が突然大病を患うかもしれない。
万が一の安心を確保するためにも
貯蓄はかかせないだろう。

ただ忘れてはいけないこともある。
僕たちは財産はなにひとつ死後の世界
とやらがあるのなら持っていくことは
できない


それはどんな人間であったとしても。
旅立つ前に残していく大切な人に
財産を渡すこと
はできても持っていくことはできないのだ。

定年退職したら、
趣味の旅行をとことん満喫するんだ。
退職金もあるからきっと楽しい老後が送れる。

そんな余生の期待を持って
過ごしている中年サラリーマン
はどれくらいいいるだろうか。

〇〇したら、~~をしよう。
○○になったら、~~ができる。

いつかやろうと思っている、
新しいこと。
楽しいこと。
それを楽しみにしながら、
頑張るのはいいことだ。

ただ気をつけなければいけないのは、
我々が楽しく生きるための
資産はお金だけではない。


まずは健康である。
ありきたりである。

水のように空気のように
40歳未満の方にとって、
当たり前すぎる話であろう。
健康診断の結果もほとんど 
見ていない人が多い層では
ないだろうか。

ただ40歳を超えるとあらゆる疾病のリスクが
大幅に上昇することがわかっている。


あなたが定年退職をしたときに、
大きな病気を
患っていたら旅行どころではない。

最悪の場合、その前に
あなたの命が尽きてしまうかも
しれない。どんなに健康であったとしても
突然の事故に巻き込まれてしまう可能性を
完全に排除することはできない。

年齢とともに認知機能や気力も
間違いなく衰えていく。
そして人生の残された時間はあとわずかで
エネルギーいっぱいで過ごす
というのは難しい
ことなのかもしれない。

やみくもに貯金もいいだろう。

でも健康でずっと働き続けることができたら、
最低限生活していけるお金に
困ることはないのではないだろうか。

時間、健康、お金。
この3つの資産を
どうバランスよくコントロールするか。
人生の折り返し地点にきて重要な課題であると
本当に実感する。

お金を貯めることに夢中になりすぎて、節約が
好きでもないのに、
忍耐ばかりで苦痛な日々を送り
80歳になって1億のお金が作れた。

ただそこから
そのお金を使い切って幸せに
なれるのだろうか。

気力いっぱいで好奇心旺盛の
状況で使える時間
というのは意外に少ない。

無駄なことをしているのは
非常にもったいないことだ。

かと言って私はFIREして
何もしない生活を望んでいる
わけでもなく、その一方で
バリバリ仕事をするといった
感じのテンションでもなくなってきた。

健康、時間、お金。
この3つの順番で、
今しかできないことで
使い切れるものは
使い切っていく。

そこに自分なりの悔いのない
人生の落とし所が
待っている気がする。

いま自分が持っているお金は
墓場までは持っていけない。
プロ野球の名監督と呼ばれた
野村克也氏はこんな
言葉をよく著書で引用していた。

財を遺すは下、仕事を遺すは中、
人を遺すを上とする
講談社 野村克也人生語録より


はたしては私は与えられた
自身の資産をどのように
使い切り、何を遺すことができるだろうか。 
まだその答えはでない。


ぜひこれを読んでいるあなたも
人生の残り時間と持ち合わせている
資産を振り返ってみてほしい。

この記事が参加している募集

#最近の学び

181,835件

#休日のすごし方

54,472件

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。 みなさんが生き生き健康に働けるためのメッセージを発信していきます。 ぜひサポート、よろしくお願いします。