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熱くなりたきゃアンカーを落とせ

取引先での大事なプレゼン。
就職の最終面接。
部下に厳しい指導をしなければならない面談。

ここぞというときに力を発揮しなければ
いけない場面が人にはある。
真剣に生きていれば生きているほど
そんな場面に出くわす。

でもなんとなく力が入らない。
前向きになれない。
そんなときもある。

ただ結果を出さなければいけない場面だ。
自分の感情に左右されて仕事をしたり、
物事を進めたりして
いては、周囲の信頼を勝ち取ること
はできないだろう。


そこでどこかの学習塾のCMで
はないが、「やる気スイッチ」なる
ものがほしくなるときがある。
1年に数回程度でいい、
こういったものに頼りたくなるのだ。

ふとしたきっかけで、スイッチが切り替わり、
情熱モード全開となりうるものだ。
前回の記事でトリガーという形で解説した。

今回は心理学的なアプローチ、
脳の取り扱い説明書ともいわれるNLPから
この「やる気全開モード」にある
テクニックを考えたい。

これは自分を熱くする技術である。
アンカリング効果と呼ばれるものである。

アンカリング効果とは、物(視覚)や音(聴覚)、匂い(嗅覚)、場所(五感)が引き金となって、過去にあった強いインパクトの強い記憶が引き出され、その記憶に紐付いている感情も一緒に呼び起こされる現象のこと。

ここでいうアンカーとは
船の錨のことを指すそうだ。
アンカリング効果はポジティブであれ、
ネガティブであれ記憶を
呼び戻す現象のことだ。

自分の好きな相手がブルーの
シャツを好きだったら、
当時の記憶が鮮やかによみがえる
こともあれば、苦手な上司が金色のものを
身に着けていたら、同じようなものを
身に着けている人を
敬遠してしまうかもしれない。

このように人は知らず知らずのうちに
アンカーを落としている
ようだ。

過去のアンカーの程度は
その当時の記憶のインパクトによるものだ。

ちょうどいまオリンピックが近づきつつあるが、私はアトランタオリンピック(1996年)のころが強烈にインパクトが残っている。

それは公式テーマソングだったのか、
その辺は、はっきり覚えていない。
大黒摩季さんの「熱くなれ」という曲である。

これが当時の活躍する選手の映像と
ものの見事にシンクロし、自分自身が
アスリートになったかのような錯覚を覚えた。
それほどのインパクトを少年時代に与えた。

それから気合を入れたい場面、
いわゆるスイッチを入れたいときはこの曲を
聞いてアンカリング効果を
使って臨むようにしている。

今回は熱くするために
意図的にアンカリング効果を出す
方法を紹介したい。

私が紹介した上記の事例のように、
「とっておきの一曲」を作る方法
である。
まずその見つけ方はあなたの過去にある。
この2つのステップだ。

①過去に自分が一番熱くなった記憶が
何かを思い出す。

②その記憶を呼び戻しやすい
あなたの一曲を探す。

その一曲を聴くだけで、
あんなに熱くなっていた自分に
一瞬でタイムスリップできる


そんな場面にあう曲を、
五感をフル活用して思い出してみよう。
それが世間では有名な
ヒット曲である必要はない。

あなたにインパクトを与えたもので
あるかどうかが重要だ。

いまは音楽を簡単にスマホで
持ち運びができる便利な時代だ。

年に数回ぐらい訪れるであろう
ここぞという場面に、アンカーを
落として最高のパフォーマンスを
発揮できるようにしよう。

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