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#291 従業員に感想を求めない、ただ生きていくだけ

 こんにちは武藤北斗です。まずは6行で近況報告。

 1回方式の働き方アドバイスを始めました。現状の働き方と課題点を提出してもらい、それを元にアドバイスや対話するざっくばらんな感じです。1回じゃ物足りない方は再度申し込みして頂くスタイルなので好きな時にやめることができます。働き方を変えたいけど何からすればいいの?という現場リーダーなどにお勧めです。興味のある方はこちらからご応募ください!!ちなみにお支払いは共感コミュニティ通貨eumoあります♪

 それでは今週のnoteはじまります。

パプアニューギニア海産・代表取締役工場長、「生きる職場(イースト・プレス)」著者の武藤北斗です。毎週金曜note投稿中、フォロー嬉しいです。
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291回 従業員に感想を求めない

 これまでパートさんに『フリースケジュールどうですか?』と聞いたことがありません。具体的な改善点を聞くことはありますが、感想を漠然と聞いたりはしません。

 特にフリースケジュールはシフト制の自由度を高めただけのルールですし、それを求めて入社する人も多いです。ですから聞いても『良いです』と答えるしかない気がしますし、何だか褒めてくださいと言ってる気さえします。

 ですが人間って認めてもらいたい生きもの、それもよく分かります。私も一緒でした。ですが従業員にそれを求めてもドン引きされるだけです。絶対にやってはいけません。下手をすればせっかくの良いルールや雰囲気さえもぶち壊してしまう可能性があります。それほどに見当違いな承認欲求というのは気持ち悪いものです。

 さて、今私は『見当違い』と書きました。ここ重要なんです。

 働きやすい職場を作るというのはやって当然なことなんです。なんだか長いあいだ権力者や経営者は勘違いしてきました。してやってる、雇用してやってると。ですがそこが間違いなんです。

 たぶん今回の話にモヤモヤするリーダーや経営者は多いと思います。従業員のために努力しているのに、それに感謝の気持ちを求めることもいけないのかと。私も以前は同じように考えていました。雇用しているうえに働きやすい職場を作っているんだぞと思っていました。

 しかしそんな会社ですから毎月のようにパートさんが入れ替わり、気づけば社員も自分1人。何のために働いているのか、何のために会社を経営しているのかわからなくなりました。

 そしてもう変わらなければと始めたのが『みんなの話を聞く』ことでした。毎日何時間も1ヶ月近くとにかく話を聞き続けました。その中でフリースケジュールなどの独自のルールを作り、働きやすい会社への試行錯誤が始まりました。

 従業員の意見を聞き、対話し、ルールを作っていく中で気づいたのです。私は自分1人では何もできないではないかと。従業員に一緒に働いてもらっているから会社が継続できているのだと。だからその人達に働きやすい職場を作るのは当然のことだと思えたし、それこそが経営にとって大事なことだと。

 人間というのは人と一緒に生きていき死んでいきます。自分の周りに生きている人たちは、かけがえのないこの時間と場所を共にしている人たちです。一緒に働く人たちはより近い場所で一緒に生きています。それなのに縛り、操り、争いまで起きているとしたら、こんなに悲しいことはありません。私はそこに気づいたことが大きかったと思います。

 そう考えると『今の働き方はどうだい?』なんて聞く気には全くならないのです。働きやすい職場なんて当然のことだしもっとやれることが沢山あるはずなんです。私はそこをもっともっと知りたいし試していきたい。今気づきました、私はいつの間にかただ楽しんでいるだけなのかもしれない。

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パプアニューギニア海産
代表取締役工場長 武藤北斗


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