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#297 中間・期末テスト廃止から組織を考える

 こんにちはパプアニューギニア海産の武藤北斗です。

 今日は少し学校の話をしたいと思います。私は3人の子どもがいますが、成績や学歴というものに関心がありません。上の2人に関しては通知表やテストの結果をみた記憶すらありません。それぞれ大学行ったり専門学校行ったり自分の好きな道をとにかく邪魔しないようにとだけ心がけてきたつもりです。

 ただ一番下の現在中学生に関してはスマホ、ゲーム、ショート動画というやっかいなものが登場したため、どうもダラダラと時間を使っているのが気になって仕方ありません。勉強しろ!ということではなく時間を大切にして欲しいなと考えているからなのですが、結果として少し口を出し始めてしまった感じです。

 さて、この約10年のあいだ3人の子どもの学校生活をみていて思ったことがあります。それは私が中学生だった30年以上前と基本的な仕組みが変わっていないのでは?ということです。

 これだけ社会が変容し仕事や会社のあり方も変わっているのになぜ学校は変化しないのだろうと不思議に感じています。その中でも特に私が違和感を感じているのがテストのあり方、学ぶことへの向き合い方です。

パプアニューギニア海産・代表取締役工場長、「生きる職場(イースト・プレス)」著者の武藤北斗です。毎週金曜note投稿中、フォロー嬉しいです。
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 色々言いたいことはあるのですが、一つ的を絞って提案したいのは中間・期末テストの廃止です。学ぶことへの意欲が減ってしまうのではないかと危惧しています。

 もし私がやり方を選べるのであれば数週間毎に小テストをやります。そして中間・期末テストは廃止。もしくは何かの決まりで実施が規定になっているのであればあくまで小テストの一環として行います。

 これの何がいいかというとシンプルに範囲が狭いのです。私は学生の頃、あまりにも広いテスト範囲に辟易していました。特に暗記がメインのテスト範囲が50ページも100ページもあったら苦痛でしかありませんでした。

 ただ中学の初めは映画の影響か何かで歴史だけは予習してから授業に望み、先生の質問に答えるのが楽しみでした。たまに教科書には出てこないことも質問する先生だったので、参考書などで予習して得意気に答えるのです。もしかすると先生は分かった上で質問し私を当ててくれていたのかもしれません。しかし先生が代わりさらに高校に進学するともう最悪で、ただ先生が教科書やプリントになぞって話すだけというか読むだけ。まるで講演会でパワポを読み続けるだけの講師のような、眠気しか誘わない授業が永遠と続き私は大好きだった歴史の授業が一番嫌いになってしまいました。

 ちょっと話はそれてしまいましたが、とにかくテスト範囲が広くしかも複数教科同時にやることに何の意味があるのかが私には理解できないのです。テスト範囲が限定されていれば『ここだけなら』と頑張れるし、それを繰り返していれば理解度だって深まるはず。もちろん今の中間・期末テストだって自分でそうやって勉強すればいいのだろうけど、それを自分でコントロールできるなら誰も苦労はしません。

 そしてもう一つ提案があるのですが、自主学習ノートを提出しその分だけ評価がプラスされてはどうでしょう。勉強方法も量も提出するかも自由。単純に出したら評価にプラスされるだけで出さない人がマイナスされるわけではない。これなら暗記が苦手、テストでは点数取れない、だけど学ぶのは好きだという子にもいいはず。さらに言えばこの勉強ノートはテストに持ち込みOKにしたらどうでしょう。大事なのは子ども達を比べることではなく、一人一人の子どもがどうすれば学ぶことに関心を持つか、楽しめるかということです。

 最後にちょっとだけうちの組織と繋げた話をします。

 もし私が先生になり小テスト制にしたとします。たぶん全クラス同時に小テストをやることは難しいでしょう。公平ではないと言われる気がします。

 もちろんテストの内容を少し変えたり、順番を入れ替えたり、いろいろ工夫するとは思いますが完全に平等というのは難しいと思いますし、他のクラスに聞きに行く生徒もでてくるでしょう。

 でもそれって中間・期末テストだけで評価するからそんなことになるのではないでしょうか。

 何度も小テストがあれば評価は分散される。自主勉強ノートだって評価に入り、そのノートを持ち込める。範囲が狭いし理解度も高まってるからちょっとやろうかなという気持ちも高まる。それが普通になったら、何度もやる小テストの度に他のクラスに聞きに行くなんて面倒で恥ずかしいことを繰り返さない気もします。

 そもそも評価されることに対して何か違和感を感じる可能性すらあると思います。人と比べての評価ではなく自分にどんな意味があるのか、楽しみがあるのかそんなことを考え始める可能性だってあると思うのです。

 これって私が組織の中で考えていることと一緒なんです。

 サボる人をどう見つけるかどうジャッジするかではなく、サボりたいと思わない組織をどうやって作るか。周りと比べて仕事するのではなく、自分なりに一生懸命働くことが重要です。そんな組織や学校にするのがリーダーや先生の大事な役目なんだと思います。

 最後に。これはあくまでも先生が自分の生活を大事にできるような体制が整ってこその話です。今のような過重労働では難しいということは理解しています。子どもたちのことを考えるならばまずは先生たちのことを考えなければいけません。

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パプアニューギニア海産
代表取締役工場長 武藤北斗


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