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#299 休んでほしいとメールした
こんにちは武藤北斗です。まずは今週の出来事を6行で紹介。
最近なんだか体の調子が良いです。良い時って更によくなるように考え行動したくなります。ということで今週からYouTubeの10分ヨガを寝起きと寝る前にやっています。初心者用なのでヨガというよりストレッチに近いのですがとても気持ちよくやり始めると10分じゃあ物足りない。けれどそれが継続の秘訣かなと我慢しています。普段の生活から姿勢や呼吸を気にするようになり、来週にはヨガを語っていそうな自分が怖いです。
それでは今週のnote始まります。
パプアニューギニア海産・代表取締役工場長、「生きる職場」著者の武藤北斗です。毎週金曜note投稿、1週間は無料なのでフォロー&チェックしてください。
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299回 休んでほしいとメールした
6月後半の現在、実は焦っています。天然エビの原料入荷が遅れており、作業の大半をしめるムキエビの原料が底をつきそうなのです。
今年も4月1日からエビ漁がスタートしましたが日本に届くのが7月中旬の予定。ちなみにパプアニューギニアの天然エビ漁は資源を守るため幾つかの規定があり、その中の一つが禁漁期の設定です。なんと12月1日から3月31日までの4ヶ月間が禁漁なのです。しかもエビ船は一度出港すると約1ヶ月間港に戻らず漁を続け、コンテナ船が出港するタイミングを待ち、さらに1ヶ月以上かけてコンテナ船で日本まで運びます。ですから原料入荷直前の今は1年の中で一番原料がない時期なんです。
とはいえ工場で働く従業員に『エビがないので工場いったん休みます』とは言えません。みんな生活がありますので。ですから何とか強引にエビフライを中心とした作業の流れに変更しています。他にも袋にロゴのシール貼ったり、印字をしたり、あとは年末年始にあえてやらないでとっておいた大掃除を今やったりと、とにかくムキエビ作業以外の仕事を捻出しております。
そしてこんな時、シフトを組まない『フリースケジュール』の強みが発揮される時でもあります。
本日(6月25日)これからパートさんに送るメールを紹介します。
『原料不足のため今月は出勤時間数の規定を無しにします。休みたい人は遠慮なく休んでください。』
いつもは2週間で20時間以上の勤務が条件となっていますが、今月に限っては免除しますということです。
もちろんシフトを組んでいる時だって原料がない時は休んでくださいとお願いをしていました。ですが今月休んだ分だけ来月多く働けるかは分からないし、そもそも日頃は休みを許さないくせに『こんな時だけ何言ってるんだ』なんて思っている人もいたようです。結果的に休む人はほとんどいませんでした。
もちろんこれは従業員が悪いのではなく、そんな感情が湧いてくる環境にしている会社側に問題があったということです。そして私が重く考えているのは休んでくれた人が何人だとかそういうことではなく、会社がピンチな時に従業員のみんなが何を思っていたかということです。
今はフリースケジュールですから、今月休んでも来月たくさん働くことができますし、日頃から自由に出勤欠勤しているので出勤日を変更する事に慣れています。いつでも働ける休めるという安心感は会社に協力しようという気持ちを促進させてくれているかもしれません。フリースケジュールというシステムを会社と従業員で形を変えながら継続してきたことが今に繋がっているのだと思います。
結果としては多くの人が休んでくれました。ただ社会保険に入っている人は週に30時間を超す必要がありますし、今月はどうしてもお給料が必要だという人は出勤しています。ですが当然ながらその人たちが会社のことを考えてないわけではありませんし、逆に全員が休んでしまったらそれもまた会社としては違う問題になるのでいいバランスになってくれたなと思っています。
それに今とは逆に繁忙期などは多くの人に出勤してもらいたいわけですが、その時は立場が逆転したりするわけです。それぞれの生活や予定がありますから、出来る時に協力してくれればそれでいいのだと思います。それは数か月単位の話しではなく、数年いや10年20年というスパンで考えることかもしれません。
今はこのルールを最大限に活用する。けれど自分にゆとりができた時には今度は自分ができることをやろうと思ってくれれば、それは組織として何代にもわたってゆったりと繋がっている素晴らしい取り組みのように思います。
*毎週金曜投稿中。スキやシェアでの応援よろしくお願いします!!
パプアニューギニア海産
代表取締役工場長 武藤北斗
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