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【9月1日を悲しい日にしないために】不登校支援カウンセラーが想う事


◇明日は9月1日


明日は9月1日。
なんとも思わない人もいれば、ものすごく意識をする人もいますよね。私は北海道出身のため、以前は「もう9月か。」くらいな感覚でしたが、不登校支援カウンセラーという今の仕事を始めてからはガラッと感覚が変わりました。

ばらつきはありますが、9月1日は夏休みが終わりをつげ、2学期(前期後期制であれば前期の終盤)を迎える代表的な日でもあります。そのため、子どもや親御さん、先生等の人たちは9月1日に対する想いは様々なものが生じてきますよね。

様々な想いの中には、楽しみ等の高揚感を抱いている人もいますが、反対に不安などのストレスを強く抱いている人もいるでしょう。

大多数の人は、ストレスを抱えながらも学校生活をスタートしていきますが、残念ながら9月1日は10代の方の自殺者が最多のタイミングとなっています。

https://www.mext.go.jp/content/20200824-mext_jidou01-000009294_011.pdf


このことは、10年前からも言われているのにも関わらず、国や自治体も対策を講じてはいるの中でも、実態は変わらないという事が現実です。


◇9月1日を悲しい日にしないために



「9月1日を悲しい日にしないためにはどうしたらよいのか。」
このことは今の職業に就いてから歳を重ねるごとに思う様になりました。もちろん、答えは一つでも無いですし、「これをやれば大丈夫!」というものがあるわけではありません。

その中で、確実に言えることとしては、子どもが孤独な気持ちを抱かない様にすることは非常に大切である。という事です。

自殺の背景には様々な心理が働くと言われていますが、不安やストレスなどを言葉にすることができず、一人で抱え込み、鬱積されてしまった結果、自殺という手段を選択していると考えられています。

だからこそ、子どもが親や家族、友達や先生など、周囲の方と関りをしっかりと持ち、コミュニケーションをとることで、不安やストレスを抱え込まない様にしていくことは非常に大切です。

ただ、明日はもう間近です。今から心がけていただく事も大切ですが、新たなスタートラインを迎える子どもに対して、今日は少しでもコミュニケーションの時間を持ってあげてください。

その際には「あなたのために。」というよりは、「あなたと話がしたくて。」という姿勢で学校の事だけではなく、子どもの好きな事や、世間話でも構いません。子どもが「話をして安心できる間柄の人がいるんだ。」という気持ちを改めて感じられるようにしてほしいのです。

私のもとにも、ここ1週間で相談が多く寄せられています。親御さんも不安でしょうし、子どもたちもソワソワしている様子が多く見られています。でも、その気持ちを吐露するだけでも安心感を抱く様子が見られていますので、親御さんやご家族の方も抱え込まず、誰かに話をして下さい。

その上で、子どもと少しの時間でも構わないので、コミュニケーションの時間をとってみてくださいね。


9月1日を悲しい日にしないために。


どうかこの記事を読んで頂いている方にも意識いただけると幸いです。


最後までお読みいただきありがとうございました。



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