ほっかいどう暮らし202 千歳市 ふじ丼
土曜日のお昼過ぎ,ご近所に住む飲み友達のコーイチさん(50代初め)から突然画像とメッセージが届きました。
いやいや、知床ってっ!
家から知床までは約430㎞、車で片道7時間の道程です。
「ずいぶん遠くまで行ったもんだね」と聞いてみたら,金曜日に会社でとても辛いことがあったコーイチさん、翌朝早くに目が覚めて衝動的に車を走らせ、ひたすら東をめざしたらしい...う~む、相当精神的にやられているのか...?
その翌日の午後3時頃、またしてもコーイチさんからメッセージが届きました。今度は
知床を満喫し朝帰路についたものの、鵡川町を過ぎたところで車が故障したらしい。ロードサービスに連絡はしたものの、コーイチさんの帰る足がないので迎えに来てほしいとのことである。
鵡川町までは約1時間、「まぁ、それくらいなら」と思いコーイチさんの元へ向かいました。
国道を走っていると、道路脇に停まった『マフラーが落ちかけたワンボックスカー』とコーイチさんを発見。
そこで2人でロードサービスの到着を待ちました。
普段お酒を飲んだり出かけたりしている時は「どうでもいい話」でとことん盛り上がるのですが,周りに何もない一本道の道路沿いに佇んでいると
特に話すことがないのは不思議である...。
30分後、ようやくロードサービスの車が到着。車の移動を見届けた後、コーイチさんを整備工場まで送りました。
別れ際にコーイチさん
「今日は迷惑かけたね、おかげで助かったよ。今度お礼に昼飯ごちそうするわ」
と言う。そして
「お礼にごちそうする」と言いながら、自分の食べたいものを勧めてくるとは...まったく変わった人である...。
その次の休日の午前中、コーイチさんから
「カツ丼食べに行こうぜっ」
と連絡が入りました。
コーイチさんの車はまだ修理中らしいので、僕の車で向かいましたのは
千歳市にあります「道の駅 サーモンパーク千歳」。
施設は今年の8月にリニューアルオープンしたばかり。お昼まではまだ時間があるので、少しのぞいていくことにしました。
新しくなったフードコートを見ていると
気になるメニューがいっぱいっ!!
一方、コーイチさんが楽しんでいたのは
物販コーナーのあちらこちらに置かれている『試食』。
一つずつ「これはうまいっ」と味わいながら試食を回るコーイチさん
立食パーティーじゃないからっ!
その後コーイチさんが「ちょっと用を足してくるわ。おっきいほう」と言ってトイレに行きました。
わざわざ「おっきいほう」と言っていたので時間がかかると思ってはいたのですが、しばら~く待っても戻ってこない...。
さすがに心配になってトイレに向かい、個室に向かって「コーイチさん、大丈夫?」と声を掛けたら
あぁぁ、やったねっ!コーイチさんっ!!
と、つい声に出してしまったら
「違うからっ!聞いてくれっ!!」
必死に弁明するコーイチさんの話によると...
ちょっと余裕が無かったのは事実であるが、自分も大人である。ちゃんと便器に座って用を足した。スッキリした後洗浄便座でお尻もきれいにし、ズボンを上げて『流す 大』のボタンを押すはずが『洗う お尻』のボタンを押してしまい
ということらしい...。
さすがに濡れたままでは気の毒ですし、いくら水とはいえ濡れたお尻で僕の車に乗ってほしくない。仕方がないのでコンビニで下着を買って、たまたま車に積んであったジャージを履かせたのですが...これが...
とても変っ!!
ちょうどお昼の時間になったものの、さすがにこの格好でカツ丼を食べに行くのは無理なので「今日のところは帰ろう」と僕が言ったら
コーイチさん 「なんで?別に知り合いに会うわけでもないし
な、何っ?その大物感っ!!
それでも「こっちが恥ずかしいからイヤです」と拒絶したのですが、「うまいトンカツ屋があるからっ!」と強く言うコーイチさんに押し切られ、伺いましたのは
食咲工房 かつふじ さん
カウンター席に座ってメニューを見ると
人気№1の「ふじ定食」も気になったのですが、コーイチさんの影響もあって今日はカツ丼を食べたい気分
せっかくなので、僕はお店の名前が付いた「ふじ丼」を
コーイチさんは「ロースかつ丼 上」を注文。
さすが航空自衛隊のある千歳市
カウンターの壁に貼られたカレンダーをながめながら待っているところへ、やってまいりました
ふじ丼
ロースかつにエビが2本のった丼です。
ロース肉はとても柔らかい。さっぱりとしながらも、肉の旨みが残ります。脂が甘くてうまいっ!
やはりこだわりの豚肉のようです。
大きめのエビフライ。衣にタレが染み込んで、これまたうまいっ!
中のエビもプリップリ
割と汁ダクの丼でしたが、タレは甘辛く僕の好きな味
ごちそうさまでした。久しぶりに食べたカツ丼は、とってもおいしかったです。
満足してコーチさんと2人でお店を出たところで、偶然
コーイチさんの会社の後輩と奥さんに会ってしまうっ!
さっきの「大物感」はどこへやら、激しく動揺するコーイチさん...。
言うまでもなく、翌日職場ではコーイチさんの『私服』がかなり話題になったらしいです(笑)
おしまい
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