ほっかいどう暮らし190 せたな町 あわび丼
今年もお盆休みがやってきたっ!!
我が家も離れて暮らしている息子と娘が久しぶりに帰ってくるので、うちの妻が奮発して
メロンを箱で買ってきました。
連休の中日、帰省した息子も娘も友達と遊びに行ってしまったので、ご近所の飲み友達のコーイチさん(50代初め)とゆういちさん(40代後半)と僕、それとうちの妻の4人でお酒を飲みました。
「せっかくなので」と妻がおじさん達に
メロンを御馳走してあげました。「うまい、うまいっ」と喜んで食べているおじさん達を見ながら僕が
「うちは父親の実家が美瑛の農家だったので、毎年お盆の時期に遊びに行くとよく畑に連れて行ってくれて、熟れたスイカやメロンをその場でとって食べさせてくれた。あれはおいしかったなぁ」
と昔の話をしたら、スイカが大好物のうちの妻が
「なんて贅沢な。羨ましすぎるっ!」
と言ってくる。
しかしうちの妻は道南の海沿いの町「熊石町」(現在は八雲町熊石地区)の出身である。「きっとおいしいものを食べて育ったに違いない」なんて聞いてみたら
妻 「まぁ、うちは母方の実家が漁師だったから。今はあまり獲れないから無理だろうけど、私が子供の頃は好きなだけ食べていたわ
僕 「ぜ、贅沢なっ!」
ゆういちさん 「羨ましすぎるっ!」
するとコーイチさんが暗い顔で
「俺...大人になってから
毎度のことであるが、なんだかイヤな展開になりそうな気配...と思っていたら、案の定うちの妻が
「じゃあ明日3人で、熊石に食べに行けばいいしょ」
と、軽~~~く言う。
「いやいや、熊石までは車で片道4時間はかかるんだよ。そんな簡単に言わないでよ...」と言い返そうとしたら
コーイチさん 「いいねぇ、あわび食べたいっ!」
ゆういちさん 「俺もすげぇ楽しみっ!何時出発?」
と、行かざるを得ない状況に...。
翌朝、早い時間に出発。僕の車でおじさん達を迎えに行くと
2人して珍しく白いTシャツを着ている。コーイチさんは「浜田省吾」を、ゆういちさんは「吉田栄作」を意識しているらしいのですが、似ても似つかないはちょっと言い過ぎか...。
出発してすぐに飲み物を買いにコンビニへ寄りました。そこでおじさん達、カップのホットコーヒーを買ってきて
ストローで飲みなさいっ!...ホットだけど。
お盆なので墓地方面は避け、行きはちょっと遠回りですが国道36線を走りました。1時間半ほどして室蘭に入ったところで、コーイチさんが
「『立ち食い蕎麦』を食べに行こうぜ」
と言うので、向かいましたのは
松そば さん
地元産の昆布を使ったツユがとってもうまいっ!紅生姜天もいい感じですっ。
「久しぶりだけど、やっぱりおいしいな~」と思いながら食べていると、僕の隣で蕎麦をすすっている白シャツのおじさん2人
ず、ずいぶん慎重ですねっ!!
そしてお店を出てシャツを確認すると
そこからさらに3時間、やってまいりました
八雲町熊石
到着したのは、ちょうどお昼の時間のちょっと前。さっそく「あわび」を食べられるお店を探したのですが
この日はお盆の上に、地域のお祭りだったらしい。
そのためか、何件か伺ったお寿司屋さんでは
どこも「予約でいっぱいです」と断られる。
それではと「あわび釜めし」や「あわびラーメン」を提供している食堂やレストランを回ったのですが
すべて「休業中」か「臨時休業」...。
さすがにおじさん達も諦めるかと思いきや
「こうなったら
なんか、逆に燃えてますけど...。
そこで日本海を北上し、向かいましたのは隣町「せたな町大成区」
行先は、あわびのお刺身や天ぷらなどが付いた「あわび定食」や、あわびがゴロっと入った「せたな海鮮カレー」が人気の『あわび山荘』さん
しかしこちらも「お盆期間中レストランは休業です」と言われる...。
ますます燃え上がる欲望の炎...。
3人の検索力を集結し(と言ってもたいしたことは無いのですが)、向かいましたのはそこから車で50分。せたな町瀬棚区にあります
漁師の直売所 浜の母さん食事処 さん
さっそくテーブル席に座ってメニューをながめた後
ここは3人とも「あわび丼」を注文しました。
出来上がりを待っている間に
僕 「コーイチさんは海鮮丼とか食べると、いつも醤油をハネさせるから...今回も気を付けないと」
ゆういちさん 「『あわび丼』といっても、気を抜けないぜ」
と忠告したら、コーイチさん
「大丈夫。こういう事もあろうかと、嫁に持たされた」
よだれかけっ?!
なんて話をしているところへ
あわび丼
新鮮なあわびはコリコリとした食感に、よい感じの磯の香。そして貝の旨みがギュ!
お刺身で食べることが多いあわびですが、ご飯にのせて丼にするとなんとも贅沢に感じてしまいます。
2個ものっているので、ここはやっぱりビールが飲みたい。運転手の僕はノンアルで。
ごちそうさまでした。念願のあわび、いただきましたっ!
満足してお店を出た後、白シャツをチェックするおじさん達
そのまま帰路につき、家に帰り着いたのは夕方過ぎ。いつもの通り「今日の反省会だ~っ!」と理由をつけて3人でお酒を飲みました。
楽しくお酒を飲んでいたら、突然コーイチさんが
「あ〜っ、よく見たらシャツは無事だったけど
まったく、子供じゃないんだからっ!
と言ったその時、笑いをコラえていたゆういちさんが耐えきれず
あぁ〜っ!コーイチさん、ゆういちさん...白いシャツ...
アウト〜〜〜〜っ!!
おしまい
それ以来、おじさん達が白いTシャツを着ているのを見たことがありません(笑)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?