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考えごと。

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考えごと集です。テーマはバラバラ
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#明治維新

考えごと日記 その33 『岩倉具視』を読んで幕末明治維新を考える

考えごと日記 その33 『岩倉具視』を読んで幕末明治維新を考える

やはり幕末明治維新のキーマンは岩倉具視なんだな。岩倉は朝廷内での身分は決して高くはなかったが、安政5(1858)年の「神州万歳堅策」、そして万延元(1860)年の「和宮降嫁に関する上申書」で、孝明天皇からの信頼をガッチリとつかむ。

そして文久2(1862)年、岩倉と大久保一蔵が初めて会見。さらにその4年後の慶応2(1866)年、パークスと西郷吉之助が初めて会見する。これで以下の徳川包囲網が完成す

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考えごと日記その19 岩倉具視と幕末明治維新を考える

考えごと日記その19 岩倉具視と幕末明治維新を考える

明治維新という革命の中心にいたのは、岩倉具視とパークスのふたりであろう。とりわけ岩倉は多くの事柄にかかわっているようだ。たしかに蟄居期間もあるにはあるが、その間も薩摩や朝廷と接している。ただの蟄居とは思えない。そこでボクは、岩倉を追えば幕末明治維新のほんとうの姿が見えてくるのでは、と考えた。

岩倉は公家のなかでは身分は低い。その岩倉が一躍注目をあびるようになったのが、1858年の廷臣八十八卿列参

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考えごと日記その14 「【日本は明治維新からアメリカの不沈空母だった】→あらため→【日本は明治維新から英国と米国の不沈空母だった】という仮説から考える」

考えごと日記その14 「【日本は明治維新からアメリカの不沈空母だった】→あらため→【日本は明治維新から英国と米国の不沈空母だった】という仮説から考える」

幕末明治維新をいろいろ調べていると、非常に興味深いことがつぎつぎとでてくる。岩倉使節団の旅費、全額日本の自費かと思いきや、どうも英国と仏国が渡航費を負担したという説があるようだ。(←ここはしっかり調べたい)

そこで仮にこれが事実だとすると、列強は日本が強い国家になることを望んでいたということになる。それは別の資料であった、「米国はアジアににらみをきかすため、英国はロシアににらみをきかすために日本

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考えごと日記その13 「日本は明治維新からアメリカの不沈空母だった」という仮説から考える

考えごと日記その13 「日本は明治維新からアメリカの不沈空母だった」という仮説から考える

いま幕末明治維新について考えている。そして以下は「日本は明治維新からアメリカの不沈空母だった」という仮説のもとでの論評だ。あくまで歴史ド素人のボクが自分なりに考えたことなので、歴史の詳しいかたからすると見当違いやトンデモ論のたぐいに見えるかもしれないが、どうか大目にみていただきたい。

大航海時代、欧米列強はアジア全域を植民地として支配したが、どうも日本と清(中国)は後まわしにした観がある。アジア

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「サピエンス全史 下」 スペインによるアステカ帝国の植民地化と日本の幕末明治維新を考える

「サピエンス全史 下」 スペインによるアステカ帝国の植民地化と日本の幕末明治維新を考える

15世紀にメキシコ一帯を支配していたアステカ帝国。本書にはそのアステカ帝国をスペインが滅ぼし、植民地にした工程が記されている。これが非常に興味ぶかい。

なぜかというと、その流れが日本の幕末にそっくりだからだ。とはいえ流れはそっくりであっても、その異国人の来訪にたいしてのアステカ人の行動と、日本人の行動に違いがみられる。その違いについて考えてみたい。

そのまえに、まず幕末における欧米の日本植民地

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「サピエンス全史 下」 第15章 科学と帝国の融合を読んで考える

「サピエンス全史 下」 第15章 科学と帝国の融合を読んで考える

いま読み中の「サピエンス全史 下」に、非常に興味ぶかいことが書かれている。いまや地球上のほとんどの人びとが、政治や医学、経済、金融、言語、音楽、服装などのあらゆる思考や嗜好の多くをヨーロッパに倣っている。

なぜヨーロッパなのか。それは帝国主義の時代に、ヨーロッパが世界経済を掌握したからに他ならない。ではなぜヨーロッパはそれを成しえたのか。なぜ地中海東のオスマン帝国、ペルシアのサファヴィー朝、イン

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