山本穂高

山本穂高(hodachrome) 写真家/ロモグラファー。フィルムカメラによる「多重露…

山本穂高

山本穂高(hodachrome) 写真家/ロモグラファー。フィルムカメラによる「多重露光」という技法をメインに作品を制作しています。フィルム文化の復興・飛躍を目指し日々活動中。現在写真教室・執筆活動・各種展示など幅広く展開。海外ではhodachrome(ホダクローム)の名で活動。

最近の記事

【告知】撮影会「フィルムさんぽ多重露光回」ただいま参加者募集中です!※イベントは終了しています

11月18日開催の人気の撮影会「第111回フィルムさんぽ -多重露光回」にて、私山本穂高が講師を務めさせていただきます。ぜひ一緒にフィルム多重露光を楽しんでみましょう♪(事前オンラインセミナー、カメラレンタル、賞品あり) ◾️日時: 11月18日(土) 9:30〜20:00(オンラインセミナーは11/11予定)※雨天決行 ◾️場所: 横浜市みなとみらいエリア ◾️参加料: 8,500円 (学割 7,500円) ◾️講師: 山本穂高 ◾️モデル: 南条葉月さん ◾️主催: フ

    • 顔の中にもう一つのストーリーを描く!「ペルソナショット」の撮り方

      今回は、最近人気のフィルム多重露光テクニック「ペルソナショット」をご紹介します。ペルソナ(Persona)とは、人間の「外的側面」「内側に潜む自分」といった意味で、このテクニックを使うと人間の内側に潜むもう一つのストーリーのようなものを感じさせる不思議な写真を撮ることができます。ぜひアイデアや創造力を駆使してペルソナの世界を作り上げてみてください。 上の写真は、外側に大きく写った女性モデルと、その内側に男性が紅葉の中で立っている光景とを撮った多重写真です。女性の顔・体の内側

      • 人物が透ける!ゴーストショットの撮り方

        私のお気に入りのフィルム多重露光のテクニックの一つに「ゴーストショット」があります。ご、ゴースト?幽霊を撮るの?いえいえ、これは人物が透けて半透明になりまるで幽霊のように見えるという撮り方なんです。この幻想的な雰囲気を持つ写真のテクニックをぜひ覚えてみてください♪ 上の写真は、夕暮れ時の浜辺で人物を撮ったものです。人物部分が半透明になって背後の風景と溶け込み、まるで幽霊のようになって幻想的な雰囲気が出ていますよね。これはゴーストショットという多重露光テクニックを使って撮影し

        • 期限切れフィルム、その魅力と特徴にせまる

          皆さんは「期限切れフィルム」を使ったことがありますか?写真フィルムには使用期限というものがあり、それを越えてしまったフィルムを使うと現像した写真に様々な劣化が現れてきます。では、それらを使うと具体的にどうなるのでしょうか?今回はそんな期限切れフィルムの魅力的(?)な世界とその特徴を作例と共に紹介していきたいと思います。 上の写真は、期限切れフィルムを使って撮影したものです。私の代表スタイルである「多重露光」を用いているためやや不思議な雰囲気となっていますが、写真全体の色合い

        【告知】撮影会「フィルムさんぽ多重露光回」ただいま参加者募集中です!※イベントは終了しています

          テクニック記事「背中から花が生える!ウィングショットの撮り方」

          背中から翼のように花が生えたり、建物や船などがニョキニョキ生えたり...、そんな幻想的で不思議な多重写真を撮ってみたくないですか?今回は、最近私のお気に入りのフィルム多重テクニックの一つで、ワークショップでも大人気の「ウィングショット」について紹介したいと思います。 上の画像は、女性と花やビル群とを組み合わせたフィルム多重写真です。人物の輪郭はくっきりと、そして背中側は花やビルがくっきりと写り、両者が煩雑に混じり合うことなくきれいに融合しています。まるで背中から翼のように花

          テクニック記事「背中から花が生える!ウィングショットの撮り方」

          「新」LomoChrome Turquoise XR100-400フィルムのレビュー

          2022年秋にロモグラフィー製のカラーネガフィルム「LomoChrome Turquoise XR100-400」が復活しました。数あるLomoChromeフィルムの中でもとりわけ個性が強く人気も高かったこのフィルムの復活に歓喜した方も多いのではないでしょうか(私もその一人です)。ということで、前バージョンからの熱烈なターコイズファンを自認する私がこの復活した新バージョンを使ってみましたので作例とともに感想をレビューしていきますのでぜひ参考にしてみてください! 【フィルムの

          「新」LomoChrome Turquoise XR100-400フィルムのレビュー

          LomoChrome Purple Film Swap -FotobesとHodachromeによるフィルム両面露光(日本語訳)

          先日ロモグラフィーより公開された、イギリスの写真家Toby Masonとの長年に渡る国際フィルムスワップについての特集記事の日本語訳版です。LomoChrome PurpleXR100-400による「フィルム両面露光」(EBS)の「フィルムスワップ」(←ややこしい)の最新コラボ作品の紹介とともに掲載されており、二人の共作の経緯からノウハウ・アドバイス等が紹介されています。インタビューはToby Masonが回答する形式ですが、二人の意見をまとめたものとなっておりますのでぜひご

          LomoChrome Purple Film Swap -FotobesとHodachromeによるフィルム両面露光(日本語訳)

          秋風にたゆたう

          今日も金木犀の甘い香りが穏やかな風に運ばれてやってきます。ていうか家の中まで匂うんですけど...。この時期特有の風物詩です。 天気のいい日は続かずまた大雨に見舞われそうです。シトシトとそぼ降る雨は風情があってよいのですが最近の大雨は我々に試練を与えるばかりでうれしくありません。雨の予想される地域の皆様どうぞお気をつけて。 こちらの写真は晴れの日に撮ったコスモスによる「ちょいブラ多重」。同じ被写体で少しだけ構図をずらして二回撮ったもので、像が微妙に重なり合うことで躍動感や幻想感

          秋風にたゆたう

          彼岸過迄 〜to the autumnal equinox and beyond〜

          例年より遅く咲いた今年の彼岸花ですが、ほぼ見頃は終わりその姿は秋風と共に消えようとしています。 今考えている作品のイメージはかなり重厚でダークネスでサイコロジカル(?)なものなんですが、その作品制作のためには好天ではダメで日陰または曇天下での撮影が不可欠でした。でも撮影に行ったときは惚れ惚れするくらいの秋晴れでなかなか撮影には苦労しました。でもなんとか素材を集めることができたのでこれから二回目の撮影に入りたいと思います。 ということで新作はかなりディープめな世界に陥りそうな予

          彼岸過迄 〜to the autumnal equinox and beyond〜

          サニーサイドで待っている

          横浜のカメスズ(カメラはスズキ)さんに来るといつも脳内で流れるサニーサイドメロディ。EGO-WRAPPIN’ファンならわかる情景かな? 今日の写真は、東京のゆりかもめ内から撮影した外の景色(多重露光ではありません)。列車先頭から進行方向を見てスローシャッターを切り外の景色を流し撮りしています。シャッタースピードを遅くすることで線路や橋の構造物が大きく流れ異次元に吸い込まれるような独特の雰囲気が出ました。色合いが実際のものと異なっていますがそれはLomoChrome Turqu

          サニーサイドで待っている

          光のどけき秋の日に

          10月が始まりました。忙しいし暑いしなんか増税してるし大変です。いつも慌ただしい10月ですが今年も例年になく走り回りそうです。 こちらはコスモスの「ちょいブラ多重」より。寝転んでモゾモゾ移動しながら「その場多重」しました。独特なセピア調のトーンはRevolog 600nmというフィルムによる個性。わりと気軽にやる撮り方ですが、構図の微妙な変え方がボリューム感と透明感を出すポイントです。いずれそのコツをチュートリアルにしてまとめます(*´∀`*) A bit overcast

          光のどけき秋の日に

          紫に煙る夜明け

          ロモグラフィーのネガフィルム「LomoChrome Purple」(2019版)の作例より。撮影地は神奈川の猿島の隧道内。場所が場所だけに発色傾向などほとんど参考にならない例ですが...。レンガの赤は比較的忠実め、コントラストは高く見えますが意外とラチチュードは広い。粒状性も先代並みに滑らかに感じます。 Lomo LC-A+/LomoChrome Purple XR100-400 (2019版)

          紫に煙る夜明け

          時にはシネマのように…

          ときおり強い突風の吹く秋分の日でした。 台風の動きも心配ですが少し撮影へ行ってきます。 当初のプランを変えて安全かつ薄気味悪いとこを目指します。 モデルは私で(セルポ)。 カメラ:Lomo LC-A+ フィルム:Lomography CINE Tungsten400(ネガ現像) 撮影方法:多重露光(2回露光)

          時にはシネマのように…

          ヨコハマ・ラプソディ

          11月の撮影ワークショップは、モデルあり、展示あり、景品あり、テキストあり、カメラレンタルあり、多重変態講師つきとかかなり贅沢なワークショップだと思う。主催も協賛も超豪華。激しくお楽しみに! カメラ:Canon EOS7 フィルム:Kodak EBX100 (クロス現像) 撮影方法:多重露光(2回露光)/セルフフィルムスワップ モデル: 希帆さん ※次回イベントのモデルさんではありません

          ヨコハマ・ラプソディ

          関東出張二日目~涅槃で待つ~

          関東攻め二日目は横浜からスタート。今日も暑すぎない快適な気候で撮影日和で仕事日和で酒日和。ちょっと大仏的なもののあるとこ行ってきます~! Day 2 of Yokohama started with beautiful autumn sky. Heading to the place where a big buddha stands/sits. カメラ:Lomo LC-A+ フィルム:LomoChrome Purple XR100-400 テクニック:フィルム両面露光(EB

          関東出張二日目~涅槃で待つ~

          秋愁の浜辺 -a seafront vision

          ふつうのコスモスより先にオレンジコスモスが咲き誇っています。 こちらの写真はオレンジコスモスの花びらを並べてピント位置を変えて二回露光したものに浜辺でのポートレート撮影を重ねています(セルフフィルムスワップ)。Lomographyのターコイズで撮ったためオレンジではなくめっちゃブルーになってますがこれもこのフィルムの特徴です。 今日は少し涼しくなって過ごしやすくなってきました。よし、関東行きの準備進めるー! カメラ:Lomo LC-A+ フィルム:LomoChrome Tur

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