【think deep&talk short:001】わたしにとってはいつも、「わたし」が悪い。
例えば。いま目の前にいる人が不機嫌なのも、
子どもがいまいち元気がない時も、
いつもは気持ちよく挨拶してくれるご近所さんが、今日はそっけないのも、
そこに何十年も寝っ転がっていて、
誰かがそれを持ち上げて、振りかざしてさえいれば、
だれも何も考えずにいられる慣習のようなものがあったとして。
それに違和感を感じる自分を、視線で非難する人と話をするときも
私は、
全部自分が悪いんだと思う。
本当にそうなのかもしれないし、
あるいは私とは全く無関係な何かが要因なのかもしれない。
彼らがそんな感じでいるのは。
だけどこうして、ひたすら苦しくなることと、
それを伝えることでしか
繋がらない相手もいるような気がしてる。
颯爽と生きているあの人が、こんなに小さい私と同じ悩みを抱えているように見えることがある。
どうせなら気持ちのいい場所に飛んでいけたらいい。
例えばリスボンのロカ岬とか、いいかもしれない。
ヨーロッパの最西端で、
立ったらちょうどよく
一瞬だけ行けた気がしたし。
思考の癖の外側の世界に。
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