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HLAB Alumni Interview #2-4 信田絵里香さん(留学で気がついた日本のアイデンティティー)

HLABは2011年以来、高校生、そして大学生の多くの参加者が、各々のフィールドで活躍しています。今回は、HLAB Alumni Interviewの第2弾として、2015年参加者の信田絵里香さんのインタビューを掲載します。

高校時代からアメリカでの留学生活まで、全4回に渡ってお送りしてまいります。(第3回はこちら

最終回は、アメリカの大学に進学して初めて気がついた日本のアイデンティティーについてです。

ーHLABの友人とは出会って2-3年たってると思うけど、どういう存在ですか?

信田さん:高校生として参加したハウスメンバーは、そこまで活発に話してないんですけど、年に2-3回は「こういうことがあったよ」っていうグループでの報告があったり、SNSでコメントし合ったりして、やり取りはありますね。少ないやり取りでも、内気な子が心を開いたという前にした話もあって、やっぱりハウスの絆は強いです。他愛もない話でもいつでもキャッチアップできる感じですね。

他の子たちは、課外活動も活発で、都会に住んでて、優秀で、最初は縮こまる感じになっちゃいました。だけど、そのうち友達もできて、知っている舞台のことを話して「今度一緒にブロードウェイ行こうね」となったりもしました。留学しようって志高い子が多かったので、留学のことについて語ろうみたいなことも多いですね。

サマースクールに一緒に参加していた子と再会したときの写真。

―確かに共通項見つけて話しながら自分の世界を作り出せるよね。

信田さん:そうですね。関東の子とかは留学に関する情報量が多いと思っていたけど、それは人によっても違いました。学校側のサポートもないし、情報を全然持っていないっていう子もいて。だから、語り合って新しい視点を得て、いろんな学びがありましたね。

―いざ留学すると、当然ですが、国が違うじゃないですか?何か、葛藤とかむずかしさとかはあったんですか?

信田さん:カルフォルニアは日系アメリカ人が意外に多かったです。私のフロアでも50人くらい学生が住んでたんですけど、7,8人は日本人の血が入ってるっていう子がいました。だから、思ったより簡単に馴染むことができましたね。すぐアットホームになって、日本食とかも好きだし、日本の文化について勉強している子も多かったので、そういう面では入っていきやすかったです。

でも、みんな「日本は憧れ」みたいな感覚なので、その中で私のアイデンティティーはやっぱり日本人なんだなと思うと、やっぱり馴染めない時はありました。日本人と日系人の何が違うのかと聞かれてもうまく答えられないけど、アメリカに行ったことで、自分のアイデンティティーは日本なんだなと改めて強く感じましたね。

―アメリカに行ったことで自分は日本人だっていうことを強く感じたんだね。そういうことを感じた、印象に残っている人はどういう人ですか?

信田さん:私は日本とアメリカの混血だけど、やっぱり波長が合ったのは、日本の血が混ざっている子たちでしたね。自然とその子達で仲良しグループができました。その中に1人アメリカで育った純粋な日本人の血の子がいるんですよ。ただ、4世代目だったので、全く日本語話せないし、日本に行ったこともない子で。

「カルフォルニアの日本人ってこういう扱いをされる」とか「こういう食生活をする」という話を聞いたり、何気ない会話の中で意見交換をしたりする上で、同じ日本の血だけど住んでいる国が違うだけで、これだけ経験や思考が違うんだなという気づきはとても面白かったです。しかも違うのに、やっぱり波長が合うことも不思議で面白いと思いました。ただ、彼女の思う「日本の文化」は、私的にはだいぶアメリカナイズされているなと思うこともありました。決して彼女の文化や思考を否定しているわけではないし、むしろ話ててとても楽しいけど、たとえ血はこの子よりも日本人じゃなくても、アイデンティティーはやっぱり生まれ育った日本にあるんだなと思った瞬間でした。

大学の友達とビーチで撮った一枚。

―外の世界に出た人から見て、これからHLABに参加したいと思っている人に向けて何かメッセージはありますか?

信田さん:人とのつながりを増やしていくのが、自分にとっても相手にとってもメリットがあると思うので、学校や習い事以外のコネクションを作って、いろんな人に会いに行って、刺激を与えたり受けたりして欲しいです。それができるのがHLABだと思います。

―何か言い残したことありますか?

信田さん:やりたいことは諦めず、今しかできないことを楽しみましょう!!

ーありがとうございました!

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