羊の時刻(荻サカエ)

荻サカエの個人文芸部『羊の時刻』です。元書店員。韓国語勉強中。 ブログ https:…

羊の時刻(荻サカエ)

荻サカエの個人文芸部『羊の時刻』です。元書店員。韓国語勉強中。 ブログ https://hitsujioclock.hatenadiary.jp/ マストドン https://mstdn.nijist.info/@hitsujinojikoku

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自己紹介と本の紹介

荻サカエ(おぎ・さかえ) 未年の未の刻生まれ。 早稲田大学第一文学部哲学科抹籍。 2023年から放送大学全科履修生。(人間と文化コース) 個人文芸部『羊の時刻』として、20…

神代植物公園にて

「一番人気」の看板を信じて薔薇のソフトクリーム(450円)を購入。  ひとくち食べた瞬間「おおう」と声が出た。すごい味。石鹸の泡を食べてるみたいだった。  コーン部分…

二日連続の府中市美術館。

 一度じゃ見足りなかったのと、確認したいことがあったのと、チケットに「2回目半額」と書いてあったのでどうせなら使いたかったのとで二日連続で府中市美術館へ。 原在…

「ほとけの国の美術」@府中市美術館

 初めての府中市美術館。  駅からちょっと歩くとのことで、方向音痴で地図音痴な私が辿り着けるか不安だったけれど、駅からずっと途切れること無く分かりやすい看板が誘…

アハロン・アッペルフェルドを思う

 ここ数ヶ月、国際ニュースを見るたびにアハロン・アッペルフェルドの作品群を思い出す。八歳の時ひとりでウクライナの収容所から逃げ出して二年以上を森で生き抜き、赤軍…

サイクリング日記 2024年4月20日

 8年以上ぶりに自転車に乗った。人生初の電動アシスト自転車。  私まだ自転車の乗り方覚えてるんだ...という感動と、発進と坂道がラク...! という感動と。  絶景ポイ…

2024年4月5日の上野公園日記(7) 初めての法隆寺宝物館(長文です)

 東博のゲートから再入場してすぐ左に曲がって、法隆寺宝物館を初訪問。 ────ほんとにこっち入っていいの? ────別料金取るんじゃないの?  不安になるくらい、…

『レトロ印刷アンソロジー6 あそび』4月20日発売予定。

 私こと荻サカエもクイズ作者として1ページだけ参加させていただきました、『レトロ印刷アンソロジー6 あそび』の完成本がポストに届いてました。  封筒を開けると、お…

2024年4月5日の上野公園日記(6) ホッキョクグマ、ツチブタ、ケープハイラックス

ホッキョクグマ  遠いなー、と思ってたら、  目が合って、  ズンズン近づいてきて、  ゼロ距離に。 ツチブタ  暗いところで活発になる動物たちを集めた館。  入…

2024年4月5日の上野公園日記(5) リーリーの真価

 ほかの動物を見て回っていると場内放送が。 「リーリーとシンシンの観覧受付は午後4時で終了します」  じゃあ、もう一回会っとこう。空いてたし。  4時ギリギリ5分前…

2024年4月5日の上野公園日記(4) シンシンとリーリー

「70分待ちでーす!」と案内の人が叫んでいたから、 (じゃあパンダはあきらめよう) とあきらめて、歩いていくと再びパンダの看板が。 「比較的すいています」 の貼り紙つき…

2024年4月5日の上野公園日記(3) トラの赤ちゃん、バードケージ、ゾウ 

 さるまんを囓りながら上野動物園の最新情報をスマホでチェックしていると、 「13時半から14時半頃までスマトラトラの赤ちゃんを展示しています」  時計を見ると14時少し…

2024年4月5日の上野公園日記(2) さるまん

 平成館をひととおり見終わったら時刻は13時。  まだまだ東博を見足りなかったけれど、再入場可能だし、こっちは夜19時までやってるから、17時に閉まってしまう上野動物…

2024年4月5日の上野公園日記(1) 中尊寺金色堂展、行道面、鼠草子

 桜の季節に上野に行くのは生まれて初めて。  花見のためではなく、東博の「中尊寺金色堂」展を見るために出かけたのだけど、終わってみれば桜をたっぷり見た一日だった…

佐藤友陽一『動物園を考える』(東京大学出版会)感想メモと、日本平動物園の写真。

 多摩動物公園に行ったあと図書館で借りてきた本を読み進め中。著者は日本平動物園に勤務していた人。  動物園は動物が飼い殺しにされてるから可哀想、という気持ちは動…

引っ越し前後の生活記録 2024年3月 大國魂神社、多摩動物公園、オネカン戦士稲城ペダリオン

2024/03/18 大國魂神社から帰ってきて机の上にからすみくじを置いて、猫先生に「ちょっとまた出かけてくるね」と言って買い物に行って、帰ってきたらからすみくじが絨毯の…

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自己紹介と本の紹介

荻サカエ(おぎ・さかえ) 未年の未の刻生まれ。 早稲田大学第一文学部哲学科抹籍。 2023年から放送大学全科履修生。(人間と文化コース) 個人文芸部『羊の時刻』として、2018年文学フリマ京都以来年に1、2回くらい、本を作ってイベントに出ています。 メールアドレス hitsujinojikoku アットマーク gmail.com 作品リスト代わりに、2023年の文学フリマ東京37に参加したときのWebカタログへのリンクを貼っておきます。 各作品の書影から作品のあらす

神代植物公園にて

「一番人気」の看板を信じて薔薇のソフトクリーム(450円)を購入。  ひとくち食べた瞬間「おおう」と声が出た。すごい味。石鹸の泡を食べてるみたいだった。  コーン部分までようやく食べ進んだとき心底ホッとした。  植物公園に着いたのが午後3時半頃だったので、見て回れたのは2時間足らず。  それでも帰宅してフォルダを見たら、200枚くらい写真を撮りまくってしまっていた。 バラ園  5月なのでバラ園は花盛り。  だったけど、私は温室の珍奇な植物たちのほうが好き。 I a

二日連続の府中市美術館。

 一度じゃ見足りなかったのと、確認したいことがあったのと、チケットに「2回目半額」と書いてあったのでどうせなら使いたかったのとで二日連続で府中市美術館へ。 原在中《寒山拾得図》の月  まず確認したかったのが、原在中の寒山拾得図。  きのう見た時、絵に描かれてるふたりのうち左の人(寒山)が指さしている上のほうを見たら、なにも描かれていなかった。  なのに、帰宅後に図録を見たらそこにはなんと、しっかり月が描いてあった。  なんでこんなにはっきり描いてある月が見えなかったんだろ

「ほとけの国の美術」@府中市美術館

 初めての府中市美術館。  駅からちょっと歩くとのことで、方向音痴で地図音痴な私が辿り着けるか不安だったけれど、駅からずっと途切れること無く分かりやすい看板が誘導してくれた。 都立府中の森公園  緑に囲まれた、気持ちの良い美術館。   開館より少し早く着いてしまい、噴水のそばのベンチで本を読んで待機。ものすごく「初夏の休日」感が満喫できた。  展示は、すごいのひとこと。  十年以上前に静岡県立美術館で見た「アニマルワールド」という展示と、出品作品の作者はけっこうかぶって

アハロン・アッペルフェルドを思う

 ここ数ヶ月、国際ニュースを見るたびにアハロン・アッペルフェルドの作品群を思い出す。八歳の時ひとりでウクライナの収容所から逃げ出して二年以上を森で生き抜き、赤軍に入った後脱走、十五歳の時パレスチナに渡ってからヘブライ語を学び始めてヘブライ語で書く作家になった人。    もし彼が生きてたら、今の状況を見てどう言うのか…と思うものの、イタコじゃないから彼が考えるだろうことが私に分かるわけが無い。勝手な想像で分かったつもりになるのは嫌だ。  今のイスラエルでは彼の作品はどんなふうに

サイクリング日記 2024年4月20日

 8年以上ぶりに自転車に乗った。人生初の電動アシスト自転車。  私まだ自転車の乗り方覚えてるんだ...という感動と、発進と坂道がラク...! という感動と。  絶景ポイントからこいのぼりを見下ろしたりして、楽しくて漕ぎまくったら体力ゲージが空になって電車で帰宅。  シェアサイクル便利だなあ。  入ってみたかったカフェにも入れてよかった。  パウンドケーキ(390円)が、「パウンドケーキ」と言われて想像する大きさの3倍くらいあった。

2024年4月5日の上野公園日記(7) 初めての法隆寺宝物館(長文です)

 東博のゲートから再入場してすぐ左に曲がって、法隆寺宝物館を初訪問。 ────ほんとにこっち入っていいの? ────別料金取るんじゃないの?  不安になるくらい、そこへ至るまでの庭園は静かで上品。   やがて見えてきたのは、 (絶対これ別料金取るって…)  と、確信しないではいられない、立派にして個性的な建物。  まあ、お金を払えと言われたら払いましょう。伎楽面見たいもの。でも高かったら引き返そう。  腹を決めて建物の中へ。 (法隆寺宝物館って、ほんとにトーハクの入場料だけ

『レトロ印刷アンソロジー6 あそび』4月20日発売予定。

 私こと荻サカエもクイズ作者として1ページだけ参加させていただきました、『レトロ印刷アンソロジー6 あそび』の完成本がポストに届いてました。  封筒を開けると、お馴染みのレトロ印刷さんの紙とインクの匂い。  インク好き、印刷好きにはたまらない「遊び」がギュッと詰まった素敵な本です。  オマケの浮世絵ステッカーも贅沢な質感で、見てるだけで嬉しい1冊。  一般発売は2024年4月20日開催のオンライン紙モノ販売イベント『紙マーケット』の開始と同時とのこと。  よかったら是非見

2024年4月5日の上野公園日記(6) ホッキョクグマ、ツチブタ、ケープハイラックス

ホッキョクグマ  遠いなー、と思ってたら、  目が合って、  ズンズン近づいてきて、  ゼロ距離に。 ツチブタ  暗いところで活発になる動物たちを集めた館。  入口が古びているうえ誰も居なくてホラー風味。  マヌルネコとかコウモリとかで大興奮したけれど、暗いので写真はあきらめました。  そんな中、なぜかツチブタが私を見た瞬間びっくりしてしばらく見つめられてしまった。服の色が気になったとか? 生き別れた母ツチブタに似てるとか?  写真を撮ったけれど、赤色灯のせいでや

2024年4月5日の上野公園日記(5) リーリーの真価

 ほかの動物を見て回っていると場内放送が。 「リーリーとシンシンの観覧受付は午後4時で終了します」  じゃあ、もう一回会っとこう。空いてたし。  4時ギリギリ5分前にリーリー&シンシンのところに戻ると、さっきとはうってかわって人だかり。  双子のパンダの観覧受付が15時で締め切られたから、パンダを観たい人たちがこっちに集中してしまったらしい。  しかもシンシン(お母さん)はもう寝室に帰ってしまって、見られるのはお父さんだけ、とのこと。  じゃあお父さんのあのおしりだけでももう

2024年4月5日の上野公園日記(4) シンシンとリーリー

「70分待ちでーす!」と案内の人が叫んでいたから、 (じゃあパンダはあきらめよう) とあきらめて、歩いていくと再びパンダの看板が。 「比較的すいています」 の貼り紙つき。  ものすごく混んでるパンダは最近生まれた双子の子たちで、それとは別に大人のパンダがいるとのこと。  行ってみたら、あきらめたパンダが目の前に。  笹を食べてる!  あくびしてる!  感動して立ち尽くしていたら警備の人が、 「奥に進むとお父さんも見られますよー!」  お父さんもいるの?  さらに進むとそ

2024年4月5日の上野公園日記(3) トラの赤ちゃん、バードケージ、ゾウ 

 さるまんを囓りながら上野動物園の最新情報をスマホでチェックしていると、 「13時半から14時半頃までスマトラトラの赤ちゃんを展示しています」  時計を見ると14時少し前。  さるまんをコーヒーで流し込んでさるやまキッチンを出発。 スマトラトラの赤ちゃん  地図音痴の私にしては奇跡的に間違えずトラの展示場に到着。すごい人。  でも大人の人たちは紳士が多く、小さな子供やまだ見てない人にスッと場所をゆずってくれていた。私もご厚意に甘えて最前列へ。  指紋やら皮脂やらででべたべ

2024年4月5日の上野公園日記(2) さるまん

 平成館をひととおり見終わったら時刻は13時。  まだまだ東博を見足りなかったけれど、再入場可能だし、こっちは夜19時までやってるから、17時に閉まってしまう上野動物園に行っておくことにした。12年ぶり。 東園  パンダを見ようと思ってたのに、地図を読むのが下手でパンダのいないほうから入ってしまった。  先月行った多摩動物公園のホットドッグが美味しかったので、上野動物園に着いたらまずは何か食べようと決めていた。  実は私は長年会食恐怖症で、見知らぬ人に見られる状況でも

2024年4月5日の上野公園日記(1) 中尊寺金色堂展、行道面、鼠草子

 桜の季節に上野に行くのは生まれて初めて。  花見のためではなく、東博の「中尊寺金色堂」展を見るために出かけたのだけど、終わってみれば桜をたっぷり見た一日だった。写真もたっぷり撮った。  写真日記として長年使ってきたインスタは最近使い勝手が良くなくてほとんど使ってないし、マストドンに投稿するにも数が多すぎるので、ここを写真日記として使うことにします。 特別展「中尊寺金色堂」  1時間待ちと言われた瞬間(帰ろうかな)と思ったものの、せっかく上野まで来たんだし、今日は他に用事

佐藤友陽一『動物園を考える』(東京大学出版会)感想メモと、日本平動物園の写真。

 多摩動物公園に行ったあと図書館で借りてきた本を読み進め中。著者は日本平動物園に勤務していた人。  動物園は動物が飼い殺しにされてるから可哀想、という気持ちは動物園に行くほど動物が好きな人ならほとんど誰でも抱くはずのもの。  その「可哀想」を、動物園に行くたびに心の奥の見えないところに押しこめないといけないのは結構な心理的負担だと私は感じる。なのに年間パスを買ってしまった。 「可哀想」だけで終わらせないための考え方を知りたくて借りてきたこの本は、読んでみると抜粋した箇所にも明

引っ越し前後の生活記録 2024年3月 大國魂神社、多摩動物公園、オネカン戦士稲城ペダリオン

2024/03/18 大國魂神社から帰ってきて机の上にからすみくじを置いて、猫先生に「ちょっとまた出かけてくるね」と言って買い物に行って、帰ってきたらからすみくじが絨毯の上に転がっていた。 留守番がやっと終わったと思ったらまたしても留守番をさせられた猫先生が拗ねて、(ふんだ。こんなもの)と思って前足でパンチして落としたらしい。 お詫びにたくさん遊んだらご機嫌を直してくれたようでよかった。 写真は大國魂神社の狛犬。 木造の狛犬もあるらしいけどどこだかわからなかった。 20