人に期待し過ぎていた、ドライにやらないと
酒を飲んだ次の日にしては調子が良い。
基本的に午前中には打ち合わせは入れないようにしているが、たまたま今日は午前中に打ち合わせをすることになって、頭の調子は微妙だった。
炎上しかけの案件があるが、何とか解決できそう。
最近、出張先で知り合った経営者の方たちと食事に行くことになって、会社経営について色々話していたら、僕と同じような業種をやられていたので話がはずんだ。
僕より年齢もキャリアも上のレベルなので、僕としては勉強させてもらった感じ。
特に興味を持ったのはこんな感じ。
①炎上案件の方がやる気が出る
②中堅社員の方が扱いずらい
③新しい女性の役割
①炎上案件の方がやる気が出る話
炎上と聞くと僕はネガティブなイメージを持っていたが、彼らの話では違うそう。
「炎上案件の方が結果的にお金を積んでもらいやすい」
「炎上案件の方がありがとうと言ってもらいやすい」
先に行っておくと自分たちで燃やしてしまった件についてはツライ。
ここで言う炎上とは客先や最初に請けた外注先が燃やしてしまったところに、途中から引き継ぐパターンのことである。
その場合だと緊急度も重要度も高いので、
相見積もり、承認フローなど実際の作業に入るまでにコミュニケーションコストが大きくなりがちだが、
炎上案件の場合は「とりあえずやって」というテンションになるので面倒くさいコミュニケーションを一気にショートカットできるそう。
さらに解決できたときには最大限に感謝してもらえることが多いらしい。
さらなる炎上リスクもあるが、理にかなっていると僕も思った。
②中堅社員の方が扱いずらい話
中堅社員の方が扱いずらいというのも僕的にはあまりピンとこなかった。
知識やスキルは積みあがっているはずだし、常識というか社会人としての振る舞いも良さそうに見えるからだ。
しかし思い返してみると、社員の愚痴を話す経営者で新入社員や3年目くらいの社員をやり玉に挙げている人は僕の周りでも少ないかもしれない。
テレビやSNSで「激ヤバ社員」のような表現をされてしまう若手社員だが、全体として見れば真っ当な人が多いのが事実なんだろう。
一方で愚痴に出てくるのは中堅、シニアの社員で、だいたいは
「口だけで動かない」
「若手から嫌われている自覚がない」
「ビジネスの目的と自分のこだわりを履き違えている」
などメンタル面に関する内容だ。
こちらも言われてみると自分のサラリーマン時代に同じような人に遭遇したことはある。
当時は僕の方がそういった人から指示を受ける立場だったので気にならなかったが、立場が変わった今では納得してしまう。
③新しい女性の役割
そんな中「今どきの女性は優秀だね」という話も多かった。
目の抱擁になるという要素も否めないが、純粋なスキル、立ち振る舞いだけでも男性を上回っている女性社員が目立っているそう。
僕の父がサラリーマン時代に課長職をやっていたころ、高校生の僕に「女性は優秀だ」と言っていたのを思い出した。
理由は同じようなものだったので、もしかしたら元来より女性は大変優秀な生き物なんだろう。
経営者仲間で話していた女性の特徴はこんな感じ。
・男尊女卑を感じており負けず嫌い
・本音と建て前を上手に使い分けられる
・生産性の無い争いや駆け引きを社内ではしない
こちらもメンタル面に関する内容だ。
②で話した中堅社員の特徴を逆にしたようなもの。
もちろん個人差はあるだろうけど納得できる点が多かった。
経営者は社外の人に対して常に交渉やお願い事、謝罪をしているわけで、そんな中、社内の人間から無駄な闘いを挑まれても「子供じゃないんだから。。。」とガックリきてしまう。
かと言って従業員も経営者の言いなりになっているとブラック会社みたいなものを生む原因になるので難しいところ。
いわゆる人材マネジメントというジャンルは僕にとってはハードすぎて、ひたすら勉強していくしかないが、参考になる話ばかりだった。
また外注のフリーランスにも同じような考えを当てはめていく必要があるとも思った。
フリーランスになるような人って、心の底ではサラリーマン思考を持っている場合が多く、「特定分野のスペシャリスト」というより「1つの会社に所属したくない平社員」と言った方が分かりやすい。
僕が経営する弱小会社もお金を積めば、優秀なフリーランスに依頼できるのかもしれないが、今の身の丈には合っていない。
割り切ってやっていくしかないし、人材マネジメントの良い練習になるだろう。
前向きなんだか後ろ向きなんだか分からなくなってきた所で終わろうと思う。
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