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自分の考えにはバイアスがかかっている

こんにちは。

今回は自戒の意味も込めて。

最近仕事で疲弊していました。きちんと計画を立てていれば、こんなに疲弊することにならなかったのでは?と考えているこの週末。

その考えがめぐり巡って、「もっと予め言わなかった自分が悪かったのか」とか「もっと先輩に”できることありますか”って聞いた方がよかったのか」と振り返り、自分を責めていました。

言い方を変えれば、私自身が「正しい」と思っていたことが覆されるような場面に何度か出くわし、お先真っ暗状態になっていました。


そんな日々に、もう少し視野を広げることにヒントを与えてくれそうな機会がSNSのタイムラインに流れてきました。


自分の体験基準でモノを語っていないか?

まずは、ジャーナリストの佐々木俊尚さんのVoicyから。

現場で学ぶことを大切にするのはいいんだけど、現場での学びだけを重視すると、現場以外での学びを理解できなくなっちゃう。

例えば教育問題。僕が教育問題についてツイートすると、本当に色んなリプライが返ってくる。皆さん小学校、中学校、高校、大学と教育を受けてきているからです。皆さん自分の体験でモノを語る。
よくあるのは、昭和の頃の大学。高齢の方が今の大学生を見て、「どうせ今の大学生は遊びに行っているだけだろ!」って。昭和の頃、結構遊び人ぽい感じでした。ですが今の大学生、めちゃめちゃ真面目ですよ。

「これだから今の若者は」的な論もこの類かもしれないですが、年次の上の方と働いていると、効率的な仕事のさばき方を学ぶ場面もありますが、一方でそれって今の時代に合いますか?と疑問に思う場面もあります。

疑問に思ったら質問していますが、やはり会社の組織構造上、上層部の意見が通ってしまうことが多々あり。

そのモヤモヤを代弁して下さったのが、佐々木さんのVoicyでした。

聴いてすぐ投稿したツイートも上げておきます。


人は「悪」で動くパワーがすごい

そして、この「人は悪魔に熱狂する」という本で書かれていたのですが、行動心理学の面から人間のバイアスについて分かりやすく紹介しています。

特に私が印象的だったのは、一時期環境に対して世界に対し意見を発していたグレタさんの話。グレタさんの抗議活動に対し、世界各国の首脳はことごとく批判していました。

この騒動を見て、筆者の松本さんは「人は「信じたいこと」を信じる」の章で正常性バイアスの話をされています。

【正常性バイアス】
なんらかの被害が予想される状況に陥っても、正常な日常生活の枠組みの中で解釈してしまい、事実を認めず、都合の悪い情報を無視する傾向。人間は自分の知識にしがみついて「まだ大丈夫」だとリスクを過小評価してしまいがち。

その上で、グレタさんのように地球環境を保護すべきだ!と「正論」を振りかざす立場の人に対し、「怒る」人たちの存在は「ナイーブ・シニシズム」のバイアスの影響ではないか、と話をされています。

【ナイーブ・シニシズム】
自分より相手の方が自己中心的だと考えてしまう傾向。「人間とは自己中心的な生き物である」という見方自体は「シニカル(皮肉・冷笑的)」なので、「シニシズム(冷笑主義)」と呼ばれています。

ではこの章に挙げた「悪」の意味はなんでしょうか。

何が「悪」で「正」なのか、グレタさんの話とバイアスの話から察するに人によって捉え方が変わるのです。自分が「正しい」と思っていることに対し、反論を言う人たちに「怒り」の感情を抱くから、人間は動くのかもしれません。これを逆手にとって「炎上マーケティング」をする、という手法もありますが。


別の視点から見る練習

グレタさんの話を振り返り、私は「あ、これは私たちの日常生活でも言えることだ」と思いました。特にSNSを皆使い、テキスト上でコミュニケーションをするにあたり、温度感が伝わりづらくなりました。私は、先輩から注意の文面が投げられると、「怒っているんじゃないか」とビクビクするようになりました。

この環境は精神衛生上良くない、と思った私は、別の視点から考える意識をしています。

・例えば、社外の友人に聞いてみる。「あなただったらどうする?」
・YouTubeで似たような状況にあるOLさんの愚痴動画を見て、対処法を学ぶ
・本を読みまくる
・ドラマを見る
・SNSで繋がっている人に聞いてみる

すると、どうでしょう。
会社でミスをした時はとことん落ち込みますが、同じような状況に遭遇している人はたくさんいます。「そういう捉え方もできるな!」と思える機会が増えました。

そして私自身の思う「正しい」とは何か、も考えるようになりました。

 

最後に。

こちらのツイート、「バイアス」についてとても考えさせられる内容でした。すべて読んで頂くことをオススメします。


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