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英語の授業で使えるシンキングツール 5選

小学校・中学校・高校の英語の先生のための英語の先生 Melody です。
先生方、毎日お疲れ様です♡ 子どもたちの笑顔は先生方のおかげです!

 最近、ビジネス界でも教育現場でもシンキングツールが話題になっています。先日も職員室で、「今日はフィッシュボーンをすればいいんだよね?」と先生方がザワザワしていました。総合的な学習(探求学習)のための打ち合わせだったようです。

fishbone

 教科を問わず、自己紹介にクラゲチャートを使われたり、道徳の授業でもYチャートなどを使われたりする先生方もたくさんいらっしゃいますね。では、英語の授業ではどういう場面でどのように使うことで、生徒が思考を深め整理して表現できるようになるのでしょうか?

 自由英作文を書くときにアイデアを出すためにマッピングをすることが多いと思います。このようなシンキングツールは他にもさまざまあります。

代表的な思考ツール10選

 以下では英語の授業で特に効果的に使える5つのシンキングツールを紹介していきます。

1.Venn Diagram ベン図

ベン図

 算数ではおなじみのベン図。類似点を相違点をまとめるために使います。
〈具体例〉
・日本と海外の学校の類似点と相違点をまとめる
・自己紹介をして自分とクラスメートとの類似点と相違点を書きだす

2.X- Chart  Xチャート

Xチャート

 Xチャート、Yチャート、Wチャートなどありますが、今回はXチャートの具体例を紹介します。カテゴライズに使います。
〈具体例〉
・単語を品詞ごとにカテゴリーに分ける
・赤色のもの、黄色のもの、緑色のもの、青色のもの、のように色ごとに単語を分類する
・what/where/who/whenのスペースに分け、それぞれの例文を整理する
・英文を肯定文、疑問文、否定文、命令文に分ける
・文法事項を、フォーム、意味、役割、例文などに分けて整理する

3.Fish Bone Chart  フィッシュボーンチャート

フィッシュボーンチャート

 ビジネスの世界では、問題の根本理由を発見し因果関係の全体像を可視化するために使われています。英語の時間には、ある意見に対しての理由をあげていくことに使うことができます。
〈具体例〉
・「都会よりも田舎で暮らす方がよい」、「国産の食べ物をもっと食べるべき」など、意見に対しての理由を考える
・ディベートやディスカッションの前段階として、自分の意見と理由を整理する

4.PMI Sheet  PMIシート

PMIシート

 P=Plus, M=Minus, I=InterestingのPMIシートは、その名の通り、プラスのこと、マイナスのこと、興味深いことを整理するために使います。
〈具体例〉 
・まとまった文章を読んで、メリット、デメリット、疑問点や関心があることを整理してまとめる
・クラスメートのスピーチを聞いて良かった所、わかりにくかった所、興味を持ったところをまとめる

5.Pyramid Graph  ピラミッドグラフ

ピラミッドグラフ(ピラミッドチャート)

 ピラミッドグラフは、トップダウンでもボトムアップでも使えます。テーマに関連することを、1番下の段にできるだけたくさん書いてしぼっていったり、主張したいことを1番上の段に書いて、その主張を支える事実や意見を下の段に書いたりします。
〈具体例〉
・SDGsの17の目標のうち1つをあげて、解決するためにできることを書き出してみる
・自分の意見に対する根拠となる事実などをならべる

 他には、キャンディチャートを使って「もし、~ならば」の仮定法を使って意見を整理することもできます。

キャンディチャート

 また、KWLチャートを使ったリーディング授業の提案は以下を参考にしてみてください。


シンキングツールを使う際に注意すること


 シンキングツールはあくまで生徒に思考を促し整理するためのツールです。このシンキングツールを使うことが授業の目的では決してありません。使いたいツールがありきで授業プランを考えるのは本末転倒です。南オーストラリア大学では以下のようにシンキングツールを定義しています。

Thinking tools can provide a scaffold to help students to think with more depth and structure, and can be very valuable in giving students a framework for individual and group problem solving.

南オーストラリア大学

 問題解決能力や課題発見能力がますます重要になる時代に生きていく子どもたちが、主体的・対話的で深い学びができるよう、シンキングツールを補助的かつ効果的に使用できるようになるといいですね。

実際にやってみて、うまくいった!こんな困ったことが起きた、など感想や質問がありましたら、コメントくださると嬉しいです。

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1人でも多くの先生方子どもたちに、英語の楽しさ、人生の素晴らしさが届きますように!最後までお読みいただきありがとうございました!

Thank you so much for reading! I hope to see you again soon! Bye for now!


【英語の先生のためのひとことEnglish】

"Tell me and I forget. Teach me and I remember. Involve me and I learn"            - Benjamin Franklin


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