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きっと同じ星を見上げている 〜 「Dear My Friend」 永井真理子

入学、卒業。

人の流れの少ない田舎町ですら、このイベントには不思議と思い出が重なっていて。

北国の春は遅く、まだ雪が残る三月下旬。転校して行く友人との帰り道。他愛もない話をして別れたけれど、次第にぼんやりとした寂しさが広がっていく。

道端の小川に芽を出していたふきのとう。

その姿が、あの白に近い緑色が、その時の感情と重なり合い、一つの風景になって、記憶の引き出しにしまわれている。

あれから、会うことはなかったけれど、きっと同じ星を見上げているのだろうと信じながら。

Dear My Friend.


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