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1995年、勇気をもらった曲〜【es】 〜Theme of es
esに突き動かされた日々
「es(エス)は、心理学用語では「無意識」の意味です。
「自我(エゴ)・エス(イド)・超自我」という3つの精神構造の1つ。本能のままに行動する、、まさに「無意識」。
つまりは潜在意識です。
幼少期にしまい込んだ、恥ずかしい思い出、忘れがたい思い出、やりたかったけどあきらめた思いなどが詰まっている部分でもあります。潜在意識に嘘をつくと、それが体の不調となって表れてきたりするわけです。
言い換えるならば、自分自身が本来持っている燃え滾るような熱い思い、つまり、ソウル(魂)のことですね。
今にして思えば、このesに突き動かされ、勇気づけられて、今まで生きて来たと思います。
そんなesを強く意識したエピソードを綴ってみます。
移住
1995年、大学に入学しました。
育った北海道から横浜市へ
人口5000名ほどの町から人口300万の大都市へ
初の一人暮らし。
不安もあり、市の中心部に行くのにも勇気を奮い立たせていました。
都会が怖かったんですね。
地方出身者ならだれでも抱く思いでしょうか。
まだ友人もさほどおらず、ロマンチックな出会いもまだ当分先の初夏のころ。
この時期、救いとなっていたのは音楽でした。
今回はその音楽の紹介をしますが、その前に。1995年という時期を振り返ってみたいのです。
何が起きても変じゃない時代
1995年は日本の歴史的に稀有なことが起きた年。
初夏の時点でも、
阪神淡路大震災が1月、3月に某宗教の事件、初夏にANAハイジャック事件と有珠山噴火などがあり。
そう、
1995年は、
何が起きても変じゃない時代
だったと思うんです
そんなときに、田舎から出てきて都会暮らしを始めた僕。。。
不安ばかりじゃしょうがない、気分を盛り上げねばと意気揚々と訪れたCDショップで、なんとなく購入したのが、Mr.Children(以下ミスチル)の「es」というシングルでした。
esからの気づき
今でも思うんです。何故この曲を買ったのかなと。でも改めて思えば、この曲はこの時期に聞くべき曲だったということ。
歌詞の中に、今ここにいる自分を誰もが信じていたい。何が起きても変じゃないそんな時代。覚悟はできている。よろこびに触れたくて明日へ僕を走らせてくれ。僕の中にあるes。
とあります。
何が起きても変じゃない時代を、乗り越えていくには無意識下の覚悟が大切。
そんな事にこの曲は気がつかせてくれました。それを心に刻み、あの日々を過ごしていたように思います。
人生を生きる意味
続く歌詞には、甘えや嫉妬やズルさを抱えながら誰もが生きている。それでも人が好きだ。そしてあなたを愛している。とあります。
あれから25年を経た今、この歌詞の意味もよくわかります。
人とはそういうものなのですね。
1995年。都会で一人だった僕はこの曲に勇気をもらいました。
そして、いまだに、甘えや嫉妬やずるさを抱えて生きています。そしてそのことを肯定する強さも身に着けました。
新たな一年の始まりに、新たな人生の幕開けとなった思い出の曲と共に。
本年も宜しくお願いいたします。
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