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90年代の日本ロックシーンを辿る旅 Ver.2 ~ ビジュアル・ショック ~ X JAPAN、BUCK-TICK、GLAY、etc

ビジュアル系

90年代の日本ロックシーンその2は、いわゆるビジュアル系。

※その1はこちら

ビジュアル系という言葉で括ってしまうのは良くないのです。が、わかりやすいのと、用語として定着しているので、今回はこのテーマを取り上げてみます。

一言でいうと、音楽の内容ではなく、見た目での区分です。
さらに、わかりやすく言えば、X JAPANを始祖とする系譜です(以下、X。当時はXだったのでこちらの方がなじみ良く。。)

Xにもファッション的なルーツ(系譜)があったわけで、そのあたりにも触れてみます。

では、まずは日本におけるビジュアル系という言葉の発端から。

1,発端:Psychedelic Violence Crime of Visual Shock

このPsychedelic Violence Crime of Visual Shockという言葉。訳すのが難しい。「ビジュアルショックのサイケデリックでバイオレンスな罪」といった感じでしょうか。

分かりやすく意訳するならば、「視覚的効果が持つ、サイケデリックで暴力的な罪」ですかね。暴虐的な見た目はそれ自体が罪のようなものであると、そういうことなのでしょう。

この言葉、何を隠そう、Xのメジャーデビューアルバム「Bleu Blood」のジャケットに散りばめられていた言葉なのです。

Psychedelic Violence Crime of Visual Shock

何が、ビジュアルショックかというと、ビジュアルですからその見た目。つまりファッション。そのセンスのことでしょう。ショッキングなビジュアルだったと。

デビュー当時のXが、メジャーデビューアルバムに、

VISUAL SHOCK

という言葉を盛り込んだ。この事実が言葉としてのビジュアル系の発端だと思います。

2,ファッションの系譜:KISS〜モトリークルー(あまりにも非日常すぎるスタイル)


今思えば、あの当時、日本であそこまで飛びぬけたファッションセンスを持っていたのは誰だったでしょうか。メジャーでは、Xのほかは、聖飢魔IIくらいでしたでしょうか。

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