見出し画像

ジョンの精神性を感じる旅 〜 「Jealous Guy」 ジョン・レノン


ジョン・レノンのソロアルバム「イマジン」に収録されていた曲です。が、実は作曲自体はビートルズ時代の1968年。それはインドの印象を背景にしていました。

静かなビートルと呼ばれたジョージが主導したインド詣で。その旅の最中、ジョンは導師マハリシと出会います。

彼との出会いで、「人類は自然とともにあり、自然の子供のようなものである」という思想にふれました。

その時、今回紹介するJealous Guyとメロディラインは同じながらも歌詞とタイトルが違う「Child of Nature」という曲を作曲したそうです。

そして時が下り、ビートルズ解散後。ヨーコさんとの生活の中で、自己の幼年時代を瞑想で体験するなどの経験を経ていきます。

より自己の精神を見つめていった時期。そんな時期の延長線上にこの楽曲があります。

その時の精神性に合わせて歌詞を書き直して、現在の楽曲になっています。

つまり、

自分は、大人ではあるが、どこまで行っても、少年のような、やきもち焼きでしかない。

気になるあの娘が、自分と離れているときにどんなことをしているのか?

自分の事をきちんと愛してくれているのか?

こんなことが気になって仕方ない。自分はそんな嫉妬深い人間でしかない。

という自分へのメッセージなんですね、この曲は。

果てしない自己探求、内省。その果てに彼のソロキャリアがありました。歌詞を見つめながら、音楽に耳を傾ける。それは、彼のキャリアをなぞる旅でもあるし、精神性を理解していく過程でもあると感じます。

この記事が参加している募集

スキしてみて

思い出の曲

いつも読んで下さってありがとうございます。頂いたサポートはいろんな音楽などを聴いてご紹介するチカラになります。あなたに読んでいただき、新たな出会いを楽しんでいただけるよう、大切に使わせて頂きます。よろしくお願いします!