ああ、僕はいつごろ大人になるんだろう ～「少年期」 大長編ドラえもん主題歌（武田鉄矢） 我が青春のプレイリスト4

少年時代。

あの頃、大人という未来はまだまだ遠い向こうにあり、、この時期がいつまでも続くような、そんな錯覚を覚えていた。

永遠に続く少年時代。

少年にとっての放課後の時間や週末。それは、いつまでも無限にループして、何度も何度も繰り返されているかのような幻想の中にいた。それが不思議とは思わなかった。

でも、そんな永遠に見える日常の中でも、やがて1日は終わりを迎え、全てが寝静まる静かで暗い夜が姿を現す。

夕暮れが迫ってくる時間帯。

あの頃、公園のジャングルジムから、丘の上から、河原から、原っぱから、次第に茜色に染まっていく街を眺めては、何故か寂しい気持ちになっていた。

なぜだろう。

時間は永遠に自分の味方で、いつまでも繰り返されると信じこんでいたのに。

電柱にぼんやりとした灯りがともるのを眺めながら、何故かじんわりと涙が滲む時もあった。

なぜだろう。

今ならなんとなくわかる気がする。

少年時代が残り少なくなっているということに、
心が反応していたのだと。

時間は永遠ではなく、少年時代も永遠ではないという事が、少しずつ分かりかけて来ていたのだと。

ああ、僕はどうして、大人になるんだろう

ああ、僕はいつ頃、大人になるんだろう

答えのない問いの答えをどこかに求めながら、
きっとその答えに何となく気がついていた。

ああ、僕はどうして、大人になるんだろう

ああ、僕はいつ頃、大人になるんだろう